「ライフネットスーパー」大型センターを開設、イトーヨーカ堂の設備を一部継承し供給力強化

ライフコーポレーションは10月7日、2027年秋に大型センターを開設し、センター出荷型ネットスーパーの運営を開始すると発表した。
同社は現在も、店舗型とアマゾンでのネットスーパー事業を行っている。
今回のセンター開設により、店舗型では事業規模拡大の制約要因となっていた拠点スペース不足や人員不足を解消し、出店できていないエリアへの展開を可能にする。既存のネットスーパーとは異なる品揃え、サービスも構築し、新規顧客を取り込む狙いだ。
センターは横浜市都筑区でイトーヨーカ堂が運営していた新横浜センターの設備などを一部継承し、2027年秋に運用開始予定。
近年、「食品、飲料、酒類」のEC市場は継続して拡大しており、昨年は3兆1,163億円の売上規模だった。同社のネットスーパー事業の売上高も、2023年度200億円、2024年度250億円と成長を続けており、今年度上期売上高は150億円と、通期で300億円を超える見込みとなっている。
岩崎高治社長は7日の会見で、「今まで、自社で配送などキャパシティーが足りず、年間30億ほどチャンスを逃していた。今回イトーヨーカ堂の素晴らしいセンターの設備・マテハンなどを引き継ぐので、成し遂げないといけないと思っている。更に供給能力を伸ばすことができる」と語った。