【ファミリーマート】オンライン手話通訳サービスを「デフリンピック」会場近隣の48店舗で導入

ファミリーマートオンライン手話通訳サービス 携帯で使用する様子
ファミリーマートオンライン手話通訳サービス 携帯で使用する様子

〈コミュニケーションのあり方を見つめ直す機会に〉

ファミリーマートは、ミライロ(大阪市淀川区)と連携し、11月に東京で開催される「デフリンピック」に向けて、会場周辺の48店舗で、ミライロが提供する「ミライロ・コネクトオンライン手話通訳サービス」を導入する。

11月4日から11月30日までの期間導入し、コンビニエンスストア業界初の試みとなる。

4日、同社新宿信濃町店でメディア向けに公開し、マーケティング本部サステナビリティ推進部CSR・ダイバーシティ推進グループ前田結実子マネージャーらが概要を説明した。

同社では、聴覚や言語に障がいのある人が店舗に来店の際、買い物をサポートする取り組みとしてレジカウンターに指差しシートとコミュニケーションボードを2022年より設置し、全国に拡大する取り組みを推進してきた。

「デフリンピック」をきっかけに、課題解決に向けた大きな一歩を踏み出す好機と捉え、すべての顧客がより安心して快適に買い物できる店舗づくりを目指し、ミライロと連携し、「デフリンピック」の開催期間中に同サービスの導入を決定した。

同サービスは、特別なアプリのインストールを必要とせず、利用者自身のスマートフォン等の端末で店舗に設置された二次元コードを読み込むだけで、ブラウザを通じて手話通訳者に繋げることが可能なサービス。手話通訳者を介して、利用者は手話で、ストアスタッフは音声で、リアルタイムかつ円滑なコミュニケーションが可能となる。

ファミリーマートオンライン手話通訳サービス QRコードを読み込む
ファミリーマートオンライン手話通訳サービス QRコードを読み込む

導入店舗のストアスタッフ対象に、サポートスキル向上のため、あいさつを中心とした手話講習会や動画マニュアルの配信といった研修を実施した。手話検定の資格を持つ社員が監修しており、全ストアスタッフが自己学習を通じてサポートスキルを向上させ、店舗全体のサービス品質の均一化と向上を目指す。

今回の取り組みに先立ち、ミライロが開発した「ユニバーサルマナーBOOK」を全店に配信している。このマニュアルは、高齢者、障がいのある人、外国人、妊婦など、さまざまなニーズを理解し一人ひとりに向き合った対応ができるようになることを目的としている。