第45回食品産業技術功労賞表彰式、独自技術持った商品が受賞

▽5部門の23件 新規需要開発型商品も

食品産業新聞社が主催する第45回食品産業技術功労賞の表彰式が、受賞23社の代表及び審査委員ら約150人が参加して11月12日午前11時から、東京・上野精養軒で行われた。表彰式では、弊社牧田邦雄社長が受賞各社代表に表彰盾を授与、村上秀徳選考委員長が講評を兼ねあいさつした。受賞者を代表して日清フーズのの岩崎浩一社長が謝辞を述べた。引き続き、記念祝賀パーティーが行われた。来賓の農林水産省食料産業局審議官の岩瀬忠篤氏が祝辞を述べた。信州ハムの中村幸男社長が乾杯の発声をし、歓談が行われた。会場内には受賞商品などのディスプレーや試食も行われた。

今回は5部門の23件が受賞、部門別内訳は商品・技術部門11件、資材・機器・システム部門2件、マーケティング部門8件、国際部門1件、環境・CsR部門1件。商品・技術部門では独自技術を背景にしたヒット商品が続々と受賞した。また、新規需要開発型の商品や、ロングセラー商品のさらなる拡販策などがマーケティング部門で受賞した。

今回、受賞した商品をみると、独自技術を駆使した新商品がヒットし、受賞につながったケースが目立った。またマーケティング部門では新たな需要拡大策を成功させたロングセラー商品が目立った。一方、機能系ビール、チルド惣菜など新規需要開発型商品、さらに斬新なマーケティング手法によるヒット商品も受賞した。国際部門はベトナムでの高品質な冷食生産体制の実現が評価された。環境・CsRでは東北復興支援の継続が評価された。

商品・技術部門では、独自技術を駆使した新商品が目立つ。「つぶしておいしいたまごのサラダ」は茹でたまごを袋ごとつぶし揉むことでタマゴサラダができる斬新なヒット商品。「お水がいらないラーメン」シリーズは鍋で加熱するだけで本格的ラーメンが出来上がる。「クッキングフラワー」はボトルタイプの小容量家庭用小麦粉製品。顆粒状にする技術で調理に非常に便利。「石窯工房クロワッサンピッツァ」はピザの生地をクロワッサンで成形した独自商品。「液体塩こうじ」は使い易い液体にしたことでヒット。「ベスタデリ」は「スチームバルブ製法」をアジアで初めて導入した進化系洋風レンジ商品。「デザートベースシリーズ」は等量の牛乳と撹拌するとデザートができる。業務用で販路を拡大した。

一方、今年を代表するヒット商品の受賞も多い。「南アルプスの天然水&ヨーグリーナ」はヨーグルト味のフレーバーウォーターで同市場を急成長させた。新「本格炒め炒飯」も新製法「三段階炒め」により、冷凍米飯市場の成長を牽引したヒット商品。「アマニ油入りマヨネーズ」はアマニ油独特の匂いを解決、アマニ油初心者を中心に大ヒット。また「健康楽膳セット」はおいしさと健康にこだわった冷凍惣菜セットで宅配ルートのヒット商品。

資材・機器・システム部門では、食品産業に特化したコンピュータ用のパッケージシステム「アラジンオフィスfor Foods」が受賞。「ユニット売店ハウス」は設置が簡単でイベントなどに引っ張りだこのレンタルハウス。

マーケティング部門では新たな需要拡大策を成功させたロングセラー商品が目立つ。「のりたま」は55周年キャンペーンで史上最高の売上。トレハロースの量産化に成功した「トレハ」は20年が経過し、さらに普及の勢い。「グリーンマーク」シリーズは無塩せきハムのパイオニアとして40年、現在も市場を伸ばしている。また東洋水産はマーケティング活動の少ないチルド麺にあって積極的な活動で市場を牽引した。

一方、新規需要の開拓に成功した事例も受賞した。「アルパカ」はチリ産ワインの国内トップシェアブランド、「お肉屋さんの惣菜」シリーズはミートデリカ売り場用のチルド惣菜を創出、キリンビールは機能系ビール類市場を常にリードしてきた。「だんどり上手」は業務用でキャラクター使用という新しい手法で市場を拡大した。

国際部門のオカフーズはベトナムで日本式経営を取り入れ、クレームの非常に少ない骨取り魚の生産体制を確立した。環境・CsRの味の素ゼネラルフーヅは、コーヒーとつながりの深い器を通して被災した東北四県の窯元の復興を支援している。