ラショナル・ジャパン「iVario Pro」の環境への貢献【食品産業技術功労賞】
ラショナル・ジャパンの多機能厨房機器「iVario Pro」は、生産、稼働、廃棄・回収の全ての工程で環境への負荷を低減している。
小スペースの日本の厨房環境に対応した多機能調理器として、従来の調理器と比べ、消費電力は最大40%削減。洗浄時、水の消費量最大70%削減。原料・エネルギー高でコスト意識が高まる中、2021年には全世界で5万台の出荷を達成するなど、需要が高まっている。
「iVario Pro」1台で従来の調理器の役割を担うため、開発・生産期で、機器原材料を36%抑制、輸送・梱包材を50%抑制する。稼働期間においては、厨房面積を平均33%節減、高いエネルギー効率で消費量は最大40%低減、従来の深鍋と比べて最大70%の節水効果もあるという。また、主にステンレス銅でできているため、94.5%はリサイクル可能。
ラショナルのスチームコンベクションオーブンの世界シェアは約50%。「iVario Pro」と組み合わせることで、厨房での加熱調理の約90%をまかなうことができ、環境への配慮をさらに発展させることが可能である。
この『「iVario Pro」の環境への貢献』は、第53回 食品産業技術功労賞「サステナビリティ部門」を受賞した。
なお「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「国際部門」「環境・CSR部門」「地域創生部門 」の6つがある(2023年時点)。
「第53回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)は、一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美、独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興、日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛、食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹。
〈食品産業新聞 2023年12月4日付より〉