ケンコーマヨネーズ、“おいしい減塩”を提案 和惣菜の新ブランド「たのしお」発売

減塩に配慮した新ブランド「たのしお」のおいしさを伝えるケンコーマヨネーズの竹村真琴さん
減塩に配慮した新ブランド「たのしお」のおいしさを伝えるケンコーマヨネーズの竹村真琴さん

ケンコーマヨネーズは7月1日、塩分30%カットの和惣菜シリーズ「たのしお」を発売した。素材の旨味を活かした満足感のある味わいを目指した減塩商品だ。ラインナップは、きんぴらごぼう、ひじき煮、切り干し大根煮の3品。

発売に向けて開催された新商品発表会では、「たのしお」3商品と従来品を並べて試食提供し、減塩ながらも、しっかりとした味わいであることをアピールした。

日本人は塩分過剰と言われ、減塩が推奨されている。「たのしお」ブランドの開発をリードした事業開発本部 マーケティング部の竹村真琴さんに、開発経緯と商品特長について話を聞いた。

◆「減塩商品のイメージを、楽しく、ポジティブに」

竹村さんが所属する事業開発本部が新設されたのは約2年前だ。

マーケットインの商品開発を目指して、お客様や市場が求める食のニーズを調査、研究する中で、日本人の食塩摂取量の多さに着目したという。

厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、日本人の1日当たりの食塩摂取量は男性で10.7g、女性で9.1g。国が定める目標量を上回っており、世界保健機関(WHO)が定める推奨量1日5g未満に対して、約2倍摂取している。塩分を摂りすぎると、高血圧などの生活習慣病や胃がんなどの発症リスクが高まることから、減塩は日本人が取り組むべき大きな課題となっている。

県や自治体では、減塩を促すプロジェクトを多数展開。食品業界でも、コンビニエンスストアやスーパーが減塩商品を発売し、外食・ファストフード店でも、減塩対応商品を拡大させるなど減塩推進に取り組む企業は増えている。しかし、なかなか普段の食生活で減塩を定着させることは難しい。

「減塩商品には、味が薄くて物足りないといったイメージを持つ方もいる。そうした先入観を払拭したくて、楽しく、ポジティブな印象を持ってもらえるように、ブランド名を『たのしお』にした。いつもの食事に取り入れるだけで気軽に自然に減塩ができ、おいしいからこそ選びたくなるような商品を提供したい、という想いを込めた」。

「たのしお」のラインアップ(左から)きんぴらごぼう、ひじき煮、切り干し大根煮
「たのしお」のラインアップ(左から)きんぴらごぼう、ひじき煮、切り干し大根煮

竹村さんをリーダーとする商品開発チームは2024年4月に減塩商品の企画を立て、6月から試作を開始。試行錯誤を経て、その1年後、新商品として発表した。

商品特徴は、同社従来品と比べて塩分30%カットを実現しながら、上品で深みのある味わいに仕上げたことや、定番の和惣菜で普段の食事に取り入れやすくしたことだ。

竹村さんは「食べてもらえたらわかるが、味にとことんこだわった。試作を重ねて、調味料とだしをバランスよく組み合わせた」と話す。「『たのしお』を通じて、日常生活の中でおいしく気軽に、減塩ができるようアプローチしたい。健康で楽しい食生活の実現に向けて、ブランドを育てていきたい」と抱負を語った。

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2020年には、平成30年間の給食業界の動向をまとめた「平成時代の給食から令和へ」。
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2022年には、「給食とSDGs」。
2023年には、「次世代に伝えたい学校給食」。

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昭和54年(1979年)1月
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