マクドナルド、施策見直しでハッピーセット「ワンピースカードゲーム」キャンペーン見送り 混乱受け対応強化

ハッピーセット「ワンピースカードゲーム」キャンペーンを見送り
ハッピーセット「ワンピースカードゲーム」キャンペーンを見送り

日本マクドナルドは8月20日、8月29日(金)から予定していたハッピーセット「ワンピースカードゲーム」キャンペーンの実施を見送ると発表した。施策見直しの一環として行うもので、代わりに過去のキャンペーンで配布されていたおもちゃ等を提供する。

同社は「一部メディアにおいて当該キャンペーンに関する先行告知記事の掲載が予定されておりますが、権利者様・メーカー様・掲載メディア様へのお問い合わせはご遠慮いただけますようお願い申し上げます」と呼びかけている。

背景にポケモンカード配布での混乱

今回の決定の背景には、8月9日~11日に実施されたハッピーセット「ポケモン」ポケモンカード配布キャンペーンで発生した混乱がある。

当時、一部の顧客による転売目的の大量購入が相次ぎ、店頭や周辺での混雑、購入商品の放置や廃棄が問題となった。日本マクドナルドは公式サイトで謝罪し、「理念に反する事態」として対応が不十分だった点を認めた。

その後の8月15日~17日に販売されたハッピーセット「ポケモン」では、全国で「1会計につき3セットまで」の購入制限を導入。モバイルオーダーやデリバリーにも同様の制限をかけるなど、再発防止策を徹底する姿勢を示していた。

今回の対応と今後

今回、次期キャンペーンとされていた「ワンピースカードゲーム」の実施見送りは、こうした一連の混乱を踏まえた見直しの一環と位置付けられる。

マクドナルドは「未来を担う子どもたちに楽しい食体験を提供する」というハッピーセットの原点に立ち返り、販売方法や施策を継続的に改善していく方針を示している。

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