なか卯「ウニ丼」が人気、ゼンショーHD広報「想定を上回る反響」/味のこだわり・販売終了時期を聞く

なか卯「ウニ丼」小盛980円(税込)
なか卯「ウニ丼」小盛980円(税込)

丼ぶり・うどんチェーン「なか卯」で新作の「ウニ丼」が人気だ。「ウニ丼」(小盛:980円、並盛:1,780円)は「雲丹おろしうどん」(小:750円、並:840円)と共に、秋の新作として9月17日から販売されている。

販売が開始されると、Xを中心としたSNSで話題になり、一時売り切れとなる店舗もみられた。今回話題となっているのは、ウニがミョウバン不使用であるという点だ。ミョウバンはウニの身崩れ防止や鮮度を保つために使われることが多いが、これが独特な苦みの原因になるとも言われている。

なか卯を傘下に持つゼンショーホールディングスは、食材の調達から店舗での販売までを一貫して自社で行うことで、ミョウバン不使用のウニの提供を実現した。今回の新商品について、ゼンショーホールディングス広報室に話を聞いた。

〈グループの強みを活かし、ミョウバン不使用ウニの提供を実現〉

ゼンショーホールディングス広報室担当者は、開発の経緯について「“食欲の秋”とも言われるこの時期にウニの豊かな味わいや贅沢感がぴったりだと考え、ミョウバン不使用のウニを贅沢に盛り付けた『ウニ丼』を開発しました」と語る。

また、ミョウバン不使用のウニを全国の店舗で提供できる背景には、次のような仕組みがあると説明した。

「なか卯を傘下に持つゼンショーグループでは、原材料の調達から製造・加工、物流、店舗での販売までを一貫して自社で企画・設計、運営する『マス・マーチャンダイジング・システム(MMD)』という仕組みを構築しています。当社グループの強みを活かして食材を調達していることも、今回ミョウバン不使用のウニを使用したなか卯の『ウニ丼』を全国の店舗で手頃な価格で提供できている大きな要因だと考えております」(広報室担当者)

なか卯「ウニ丼」/なか卯公式Xアカウント(@nakau_info)より
なか卯「ウニ丼」/なか卯公式Xアカウント(@nakau_info)より

〈販売終了時期は11月下旬予定、売れ行き次第で変更の可能性も〉

今回の新商品の反響および、販売終了予定時期については「商品発売直後より、想定を上回る反響をいただきました。多くのお客様にどちらもミョウバン不使用の『ウニ丼』『雲丹おろしうどん』を召し上がっていただき、大変嬉しく思っております。現時点では11月下旬の販売終了を予定しておりますが、商品の売れ行き次第で終了時期が変更になる可能性がございます。ぜひお早めに店舗へお越しいただけますと幸いです」とした。

〈商品ラインアップ〉

◆「ウニ丼」

小盛:980円、並盛:1,780円、ごはん大盛:1,870円(各税込)

米酢を使用したタレをかけたごはんに刻み海苔を敷き、ミョウバン不使用のウニを贅沢に盛り付けた。卓上のだし醤油をかけて食べる。ウニの濃厚な味わいと、とろけるような食感が楽しめる。

なか卯「ウニ丼」
なか卯「ウニ丼」

◆「雲丹おろしうどん」

小:750円、並:840円、大:940円(各税込)

なか卯特製のしょうゆだれを合わせたのど越しのよい“細切りうどん”に、ミョウバン不使用のウニと大根おろしをのせた。しょうゆだれのまろやかな味わいとウニのうまみが楽しめる。

なか卯「雲丹おろしうどん」
なか卯「雲丹おろしうどん」

■なか卯「ウニ丼」「雲丹(うに)おろしうどん」 公式サイト

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昭和26年(1951年)3月1日
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昭和26年(1951年)3月1日
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