【menu】人気ラーメン店の味を並ばずに楽しめる提案を、イベントでデリバリーを実施

menu「大つけ麺博 presents 秋の新作ラーメン祭」提供メニュー
menu「大つけ麺博 presents 秋の新作ラーメン祭」提供メニュー

フードデリバリーを展開するmenu(東京都新宿区)は、11月24日まで新宿区立大久保公園で行われている「大つけ麺博 presents 秋の新作ラーメン祭」にて、会場内で提供されているラーメンのデリバリーを実施している。国内では初めての取り組みと見られ、大久保公園から半径6キロ以内であれば、自宅やオフィスなどで人気店の味を注文できる。価格は、会場と同じ税込1,100円で提供している(別途配達料は必要)。開催時間は11時~21時まで。

menu「大つけ麺博 presents 秋の新作ラーメン祭」の様子
menu「大つけ麺博 presents 秋の新作ラーメン祭」の様子

「大つけ麺博 presents 秋の新作ラーメン祭」は「未来のラーメンとの遭遇」をコンセプトに、参加するすべてのラーメン店がこのイベントのためだけに開発された新作メニューを提供している。店舗では味わえないメニューで、ラーメンファンに新たな驚きを与えている。

参加店は、「トーキョーニューミクスチャーヌードル 八咫烏 CHIKARABO」や、「煮干しつけ麺宮元」、「北千住煮干中華蕎麦かれん」、「Tokyo Style Noodleほたて日和」など人気店116軒。

今回、ラーメンイベントとしては挑戦的な取り組みとして、イベント会場内で提供しているラーメンのデリバリーを実施している。「menu」のアプリ内に各店舗の商品を1品ずつ掲載し、価格は会場と同じ1杯1,100円で提供する。来場が難しい人や、外出を控えたい人、混雑を避けたい人たちも、自宅やオフィスでイベント限定のラーメンを楽しめる。

さらに、土日限定で配達員にはくじ引きを配布する。イベントで使える割引券などが当たるようだ。

〈“30分後に楽しめる”デリバリー限定ラーメン好評〉

menuではラーメンの取り扱いを強めている。経時劣化に弱いラーメンを良い状態で提供できるよう、容器メーカーと共にラーメンに最適な容器を開発した。また、ラーメン店と密なやり取りを行い、最適な容器や調理などの提案も行っているという。

ラーメン店は個人店が多いため、デリバリーのオペレーションなどは店舗ごとに対応を行っているほか、デリバリーに合う容器の提案なども行っている。

今年4月からは、ラーメンメディア「ラーメンWalker」とのタイアップとして、デリバリーラーメン(デリ麺)を根付かせることを目指す「デリ麺プロジェクト」に取り組んでいる。“30分後に楽しめる”をテーマにしたオリジナルメニューを各店舗とも開発している。参加店舗は「中華そば 和渦 TOKYO」や「MENクライ」、「志奈そば 田なか」など。menuの山敷真取締役によると「想定を大きく上回る支持を得られた。リピート率も非常に高い」という。

menuの山敷真取締役
menuの山敷真取締役

なぜラーメンを強化するのか。山敷取締役は「menuの中で、ラーメンは人気カテゴリーの一つ。デリバリーの競合の中でここの取り組みを強めているところはなく、差別化につながるのではと考え、進めている」と話す。

イベントでのデリバリーは、今回のイベントのプロデューサーである井上淳矢氏から「ラーメンイベントでデリバリーに挑戦したい」という提案を受けて取り組んだとのこと。

山敷取締役は「システム的には大変なところもあるが、店舗の更なる売上アップにもつながる可能性がある。食フェスでのフードデリバリーの形を作り上げることができれば、ラーメンにとっても可能性を広げることにつなげられるのでは」と語る。

加えて「初めてデリバリーを実施する店舗も多いため、イベントをきっかけに導入してもらえたらという期待もある。また、初めてデリバリーを注文される方も多いと考えており、品質に問題がなければ、新たなリピーターの獲得にもつなげられるのでは」と期待を寄せる。

最後に、山敷取締役は「今回のイベントでラーメンのデリバリーの形を作り、新しい楽しさを届けたい。将来的にはラーメン以外のイベントでもデリバリーを実施できれば」と力を込めた。

menu「大つけ麺博 presents 秋の新作ラーメン祭」の様子
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〈冷食日報2025年10月15日付〉

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食品産業新聞

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創刊:
昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
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