インバウンド拡大で広がる“和×洋”のもてなし 高級ホテルが仕掛ける体験型ホスピタリティ
インバウンドが拡大する中、ラグジュアリーホテルでは、日本の文化と西洋の快適さを融合させた和洋折衷のサービスの提供が増えている。日本の伝統文化を感じられる食イベントや歴史や風土を体験できるコト消費に対応したサービスで、独自のホスピタリティを提供する。
〈抹茶を使ったカクテルを提供/ホテルグランバッハ東京銀座〉
ホテルグランバッハ東京銀座では、抹茶を素材にしたユニークなオリジナルカクテルを11月7日から、バー&ラウンジ「マグダレーナ」で提供する。
新カクテルの名は「THE CONNECTION」。同ホテルのヘッドバーテンダー高橋司氏が、“音楽の父”J.S. バッハと、大河ドラマ「べらぼう」でその人生が描かれた蔦屋重三郎の数奇な“つながり“を発見したことから生まれた。バッハがドイツ、ライプツィヒで 1000以上に及ぶ名曲を残しその生涯を閉じたのが1750年。そして、江戸の自由な絵画出版文化の繁栄を築き上げた蔦屋重三郎が生まれた年も 1750年で、2人は同じ 18世紀の前半と後半を生きたクリエイターだったのだ。また、同ホテルが立地する場所は、江戸時代に蔦屋重三郎も親交を深めた田沼意次邸の南西角で、狩野派画塾が開設されていた跡地として知られている。

そうした交差する偶然(=コネクション)から得たインスピレーションをもとに、今や世界で愛される抹茶をレシピ の主役に、和と洋の邂逅を思わせる二層からなるカクテルが考案された。
カクテルは、上層の濃い常盤緑にオーガニック茶葉から作られる「CUZEN MATCHA(空禅抹茶)」を使用。通常は味わうことの難しい“挽きたて抹茶の香りと鮮やかな風味が楽しめる。そこに、ドイツの老舗自然食品メーカー「ザイテンバッハ」のプロテインが重なり、上品でユニークなハーモニーを奏でる。
また、下層のローズカラーは、京都蒸溜所の日本産プレステージジン「季の美 京都ドライ ジン」と、梅のリキュール「季の梅」で構成。和のナチュラルな素材が、京都を発祥の地とする狩野派の自然への美意識と重なり、仕上げに舞うウエハーペーパーには、メトロポリタン美術館に収蔵されている狩野山雪の傑作《老 梅図襖》が描かれ、再生の象徴である梅の木がバッハと重三郎のつながりをほのめかすように浮かび上がるという。
なお、バータイムは外来だとカバーチャージ605円がかかる。
【概要】
▽所在地
ホテルグランバッハ東京銀座 バー&ラウンジ「マグダレーナ」(2階)
▽提供期間
025年11月7日~
▽提供時間
バータイム 19:00- 23:00 (ラストオーダー.22:30)
▽料金
1杯 1,815円
〈日本の美意識を感じる空間で限定アフタヌーンティーを提供/ザ・リッツ・カールトン東京〉
ザ・リッツ・カールトン東京は、ザ・ロビーラウンジにおいて、日本の美意識を感じる邸宅のような空間で、ホリデーシーズン限定アフタヌーンティーを11月27日より提供する。有田焼のオリジナルテーブルウェアに映える季節のセイボリーや、美しいペストリーの数々を提供する。デザートトロリーによる目の前での取り分けなど、心を尽くしたパーソナルなおもてなしも。さらに12月からは、スペイン・マドリード発ファッションブランド「Late Checkout(レイトチェックアウト)」のポップアップストアも登場する。

【概要】
▽所在地
ザ・リッツ・カールトン東京 ザ・ロビーラウンジ
▽提供期間
2025年11月27日~2026年1月31日 12:00~17:00
▽料金
11,000円(セイボリー4種/サンドイッチ3種/スイーツ8種/スコーン2種/コーヒーまたは紅茶)など
〈伊勢志摩の魅力を味わう特別な宿泊プランを開始/アマネム〉
伝統的な日本旅館の美学を採り入れた温泉リゾート、アマネムは7月1日から、伊勢志摩の魅力を余すことなく味わうことができる3泊4日の特別な宿泊プラン『ディスカバー アマネム』を開始した。

アマネムが位置する伊勢志摩地域は、2000年の歴史を有する日本人の心のふるさと、伊勢神宮の125の社をはじめ、数々の神社が点在している。風光明媚な英虞湾沿岸を望む穏やかな起伏のある高台約250,000平方メートルの敷地には、日本の民家に倣った平屋建てのウェルカムパビリオン、レストランやライブラリー、スイミングプールを擁するメインパビリオン、スイートとヴィラ全32室の客室棟、そしてアマン・スパが点在しており、広大な敷地内の移動はスタッフがカートでサポートする。
『ディスカバー アマネム』は、名古屋駅とアマネム間の往復ハイヤー送迎はじめコースディナー、貸切り温泉パビリオンの利用、横山展望台への立ち寄りなどがセットになっている。
【ディスカバー アマネム 概要】
▽期間
2026年3月31日まで
▽料金
モリスイート 1室2名利用 3泊 910,800円~ (朝食・税・サービス料込み)
また、森に囲まれた「アマン・スパ」では、敷地内で採れるハーブを使ったトリートメントや、指圧、鍼灸、薬湯、森の中でのマインドフルネス、美しい所作と呼吸法を学ぶ祭祀舞(さいしまい)のクラス、地元の僧侶による坐禅と茶礼などウェルネスプログラムを有料オプションとして提供する。
【トリートメント「シーズナルジャーニー」概要】
四季折々の自然の恵みを取り入れ、季節ごとに心身が求める和漢植物を用いたトリートメントメニュー。アマネムの敷地内で採れた季節のハーブを使った手作りのフレッシュハーブボールでお身体を温めたあと、頭から足先まで全身を丁寧にオイルトリートメントする。
▽料金
90分 54,000円、120分 68,000円、150分 82,000円、180分 96,000円(税・サービス料込み)
【トリートメント「指圧」「鍼灸」概要】
長い歴史の中で育まれてきた日本の伝統的な施術である「指圧」と「鍼灸」のトリートメントは、東洋医学の陰陽五行に基づき、全身のツボを刺激することで、筋緊張の緩和や自律神経の安定、ホルモンバランスの調整などに働きかける。
▽料金
各60分 40,000円、90分 54,000円、120分 68,000円(税・サービス料込み)
【温泉浴「薬湯」 概要】
アマン・スパの貸切り温泉パビリオンでは、プライベートな空間に、檜の桶や椅子、シャワーを備えた内湯と、開放的な外湯があり、屋外に備えたデイベッドを配したリラクゼーションエリアで休憩をしながら美しい自然を眺め、ゆっくりと温泉浴を楽しむことができる。
▽料金
2名様 60分 25,000円(貸切り温泉利用料・税・サービス料込み)

【マインドフルネス「森林浴と瞑想」 概要】
専任トレーナーとともに、神秘的な静けさが漂う近隣の森林を訪れ、木漏れ日の中を歩き、緑の息吹を感じながら、瞑想やブリージングを行う。自然の中で意識を集中させることで心の平静を取り戻し、瞑想や呼吸法を通じてストレスを軽減させながら心の安定へと導く。
▽料金
2名様 約120分 70,000円(税・サービス料込み)

【マインドフルネス「祭祀舞(さいしまい) – 祈りの舞から学ぶ 所作と呼吸法」概要】
長い歴史を持つ神道の舞を通じて、受け継がれてきた祈りの感覚や心の在り方に触れながら、美しい所作と呼吸法を学ぶ。生命や自然の恵みを讃える厳かな「朝日舞」をもとに、雅楽の音色に合わせて、しなやかな舞の一連の動きを実践する。


▽開催日
順次公式ホームページで告知
▽料金
グループレッスン 約75分 無料
【マインドフルネス「地元の僧侶による坐禅と茶礼」概要】
日本の伝統的な瞑想法である坐禅や茶礼を行うことで、雑念を取り払い、心を静かに落ち着け、様々な気づきをもたらす状態を生み出す。日常生活から離れた環境で、真の心の平和とリラクゼーションを取り戻し、多忙な生活をご自身でコントロールできるようサポートする。
▽料金
60分 86,500円(税・サービス料込み)







