はなまるうどん、“肉まみれ”新業態を東京初投入 総重量1kg「爆担々」で“うどん=軽食”覆す
〈“個性と多様性”掲げ、讃岐うどんの新価値創出へ〉
はなまるうどんを展開する株式会社はなまるは5月13日、東京・赤坂の「赤坂一ツ木通り店」を、肉を主役に据えた新コンセプト店舗「はなまるうどん肉店(赤坂一ツ木通り店)」としてリニューアルオープンした。
山盛りの肉を前面に打ち出した、“背徳感”のあるボリュームメニューを展開。総重量約1kgの「爆担々」などを取りそろえ、“うどん=軽食”という従来イメージを覆す新たな需要開拓を狙う。
今回オープンした「はなまるうどん肉店」は、2025年8月に香川県高松市でオープンした「高松兵庫町店」に続く2店舗目。本州への出店は今回が初となる。

同店では通常店舗と異なり“小サイズ”を設定せず、中・大サイズのみを提供する。
5月12日に開催したメディア向け発表会で、株式会社はなまるの前田良博社長は、「どこに行っても同じ『はなまるうどん』では面白くない」と語り、“個性と多様性”をテーマにした新戦略を説明した。
■総重量1kg「爆担々」 全国の「はなまるうどん」でも販売
目玉商品の「爆担々」は、肉店に加え、全国の「はなまるうどん」(一部店舗除く)でも6月3日までの期間限定で販売する。
価格は中サイズ1380円、大サイズ1600円(各税込)。店内飲食限定で提供する。
「爆担々」は、2019年から販売し、累計500万食を突破した人気商品「冷やし担々」をベースに開発したメニュー。麺の上には唐揚げ、豚肉、肉味噌を豪快に盛り付け、総重量約1kg、肉総重量約340gという圧倒的なボリュームに仕上げた。

味付けには、本場中国の5種類の醤と2種類の花椒油を使用。本格感のある濃厚な担々味が特徴となる。
前田社長は、「毎年ブラッシュアップを続けてきた『冷やし担々』を、“爆盛り”という新たな形で改めて提案したい」と語った。
■肉店限定メニューも展開(価格はすべて税込)
「はなまるうどん肉店(赤坂一ツ木通り店)」では、肉を主役に据えた店舗限定メニューも展開する。
看板商品の「三種の煮込み肉まみれうどん」は、牛・豚・鶏を一杯に盛り込んだ“肉まみれ”仕様。とろとろに煮込んだ豚角煮など、食べ進めるごとに異なる肉の旨味を楽しめる。価格は中1480円、大1700円。

「韓国風 牛肉ぶっかけ」は、キムチや韓国海苔を合わせたビビンバ風の一杯。旨辛な味わいを特徴とし、中1280円、大1500円で販売する。
このほか、黒胡椒を効かせた「黒胡椒かしわ天ざる」(中980円、大1200円)や、うどんとカレーライスを同時に楽しめる「かしわ天カレーライスうどん」(1180円)もラインアップする。
前田社長は、「うどんというと軽食のイメージがあるが、そうじゃない新しい讃岐うどんの食べ方を提案したい」と説明。「こぼれてもいいというぐらい、盛り切ることを意識している」と話した。
■「600店あれば600通り」 前田社長が語る讃岐うどんの本質
同社は2025年から、「おいでまい!さぬきプロジェクト」を推進している。讃岐うどんの伝統と新たな魅力を、はなまるならではの形で発信する取り組みだ。
前田社長は、讃岐うどんの魅力について「個性と多様性」と強調する。

「香川県には600店舗以上のうどん店があると言われている。600店舗あれば600種類の個性がある。大将がいて、味があって、接客があって、店の雰囲気がある。それぞれを巡る楽しさこそ、讃岐うどん文化の魅力」と語った。
そのうえで、「“これが讃岐うどん”という単一の正解ではなく、多様な店の集まりそのものが価値」と説明。今回の「肉店」も、その“個性”を体現する店舗だと位置づけた。
前田社長は、「香川の肉店では、これまで来なかった層のお客様が来店するようになった」とも説明。部活帰りの学生やファミリー層、シェア需要など、新たな客層を開拓できたという。
今回、2店舗目・本州初上陸として赤坂を選んだ理由については、「ビジネスパーソンだけでなく、観光客、休日客、女性客など幅広い層がいるエリアだから」と狙いを語った。
■本社を香川へ移転 “伝統と革新”掲げる
同社は2025年1月、本社を東京から創業の地である香川県高松市へ移転。行政やうどん組合、地元事業者と連携しながら、“伝統と革新”をテーマに新たな讃岐うどんの価値創出を進めている。
香川県産小麦「さぬきの夢」を使った商品開発や、店内製麺したうどんを提供する「手打ちと創造 はなまるうどん 多肥店」なども展開。手打ち店舗で得た知見をセントラルキッチンへ還元し、全店の品質向上につなげる取り組みも進めている。
前田社長は、「香川県の本当の讃岐うどんの楽しさや魅力を、もう一度全国へ発信していきたい」と語った。
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