2015年メーカー各社の方針⑨/極洋、提案密度上げて値上げ浸透、新工場につながる展開目指す

<極洋常務取締役・上居隆氏>冷凍食品事業は今期、増収・増益で推移しているが、利益は計画に届いていない状況だ。製品コストの上昇に加えて急激な円安の進行を受けて先ごろ、業務用冷食の値上げ実施を発表した。単に値上げをお願いするのではなく、提案の密度を上げ、グループ一丸となって信頼を勝ち取っていきたい。

水産冷食部門では生食・寿司種がマグロ部門を除いて年間売上高200億円に届く見込み。加熱用商材も計画を達成できそうだ。新シリーズ「だんどり上手」が15億円の目標クリアが見込める。

調理冷食は水産冷食に比べると苦戦だが、増収・増益で推移している。カニ風味かまぼこ「オーシャンキング」がユーザーに合わせた商品づくりがかみ合い、上期20%増と伸長した。

下期、寿司種については、原料コスト上昇による影響が大きくなる。価格改定による需要動向は不透明だ。

得意先の変化についていくことも大きな課題だ。回転寿司チェーンは女性客の取り込みなどを目指して変化しようとしている。このような変化についていくため、我々も商品力と提案力を強めなければならない。

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