味の素冷凍食品、新アイスデザートを使ったカクテルを提案

味の素冷凍食品は今春の業務用新商品「果肉と果汁のジェラータ」を使った、カクテルメニューの提案を展開する。著名バーテンダー岸久(きし・ひさし)氏が監修したドリンクメニュー集を作成し、カクテルバーなどこれまで取引の少なかった業態への売り込みにも取り組む。「凍ったままおいしいアイスデザート」という新コンセプトの商品となることから、料飲店のプロと協同して提案の仕方を模索していく考えだ。

味の素冷凍食品は4日、同本社で「果肉と果汁のジェラータ」を使ったカクテルのメディア向けテイスティング会を開いた。岸氏が監修したドリンクメニューを同社社員がその場で作って提供した。

「ジェラータ」は釣り鐘多面体の1口サイズのフルーツデザートで、マンゴー、ブルーベリー、ストロベリーの3アイテム発売する。そのままでもアイスデザートとなるが、ドリンクメニューの素材としてもベースのアルコールや混ぜ方(そのまま入れる・マドル(=つぶす)・マドル&シェーク)によってメニューの幅は無限に広がる。独自のドリンクメニュー集ではそれぞれの風味に適した十数品が紹介されている。岸氏によれば「とても自然なフレーバーと、のびのよい質感」が特徴で工夫次第で多彩なアレンジが可能だという。

試飲会ではジェラータのストロベリーをそのまま入れた「フルーツ・モヒート」、マンゴーをつぶして入れた「マドル・ハイボール」、ブルーベリーをシェークしたフルーツマティーニ「BBコスモポリタン」などが提供された。

マーケティング本部業務用事業部長の岡本明執行役員は「冷凍のまま使えてロスがなく、冷凍のままが一番おいしい、ということを考えた。今日はジェラータにフォーカスしたが、カクテルやソフトドリンク、トッピングに、と用途は自由自在だ。BtoBtoCという形で、今後プロの方と一緒に生活者に新しいおいしさや幸せを届けたい」と述べた。