JT加食部門、ステープルや弁当商材が伸長し増収増益

日本たばこ産業の2014年12月期連結決算でテーブルマークを中心とした加工食品部門の売上高は1,612億円で前年同期一期間比40億円増収し2.6%増となった。調整後営業利益は14億円で8億円増加し136.5%増となった。当期から3月期から12月期に変更しており、数値は1~12月の期間から算出している。

当期は円安や原材料費の高騰など厳しい事業環境はあったが、高い商品力・市場シェアを有するステープル商品に注力するとともに、コスト競争力の強化に努め、収益力の向上に取り組んだ。ステープルや弁当商品の売上げが伸長し増収・増益となった。

次期売上高は1,680億円で前年同一期間比68億円増、4.2%増収を見込む。ステープル商品を中心に付加価値の高い新商品の投入に取り組む。調整後営業利益は、円安や原材料高騰の影響があるものの、増収効果などで15億円と5.7%(1億円)増益を見込む。

加食部門の位置づけ変更ない

JTは飲料の製造販売事業からの撤退を表明したが、「中長期的なJTグループの利益成長を保管する医薬事業、加工食品事業の位置づけに変更はない」としている。加工食品事業の中長期目標と役割については、「少なくとも業界平均に比肩する営業利益率を実現し、グループへの利益貢献を目指す」として、「自社の独自技術とお客様ニーズを組み合わせ、ステープルを中心とした商品力を強化」「原材料高騰影響および円安影響の極小化」に取り組むとしている。