昭和冷凍食品、初のおかず製品「焼き真丈」をUDFで、発売40周年ラビオリで本格派新商品

昭和冷凍食品は3日、2015年春夏の業務用冷凍食品として新製品7品、リニューアル品4品を発売した(一部4月中旬発売)。スナック類を主力とする同社としては初めてとなる、おかず製品を介護食として提案する。今年、発売40周年となるラビオリでは本格品質の「ラヴィオリ ドォーロ」を発売。同日、都内で新商品発表会を開いた。

当季開発テーマは①省力化+プチリッチ&プレミアム②スマイルケアフーズ市場への更なる対応③昭和産業グループシナジーの活用–とした。「新しい切り口の商品をそろえた」と荒井孝始常務は自信をのぞかせた。

昨秋から取り扱いを始めたUDFでは新製品を4品発売した。UDF区分2(歯ぐきでつぶせる)の商品も初投入する。

「柔らか焼き真丈(鶏)」「同(野菜)」の2品は同社初のごはんのおかず。白身魚のすり身にたっぷりの卵と山芋を配合し焼き上げた真丈。焼いたものは珍しい。やわらかく滑らかな口どけが特徴で、具材は食べやすいようにすべて3mm程度にカットしている。UDF区分1、別添のあんをかけることで一層食べやすくなる。

「~(鶏)」は食物繊維が豊富なゴボウ、それに相性の良い鶏そぼろ、キャベツ、ニンジンなどで彩りよく仕上げた。「~(野菜)」には鉄分や食物繊維が豊富なひじきとニンジン、枝豆などを入れた。荷姿はいずれも焼き真丈が15個×10袋、別添のあん100g×10袋で計5.5㎏(約30g/個)。調理方法はレンジまたはコンベクションオーブン。

UDF区分2となるのは「米粉入り蒸しケーキ(ミルク風味)」「同(むらさき芋風味)」のリニューアル2品。国産米粉を使用し、ふんわりソフトな口どけに仕上げた。荷姿は20個×8袋で3.2kg(20g/個)。

「ラヴィオリ ドォーロ」は中具にイタリアチーズの王様と言われる「パルミジャーノ・レッジャーノ」をふんだんに使用し、チーズの芳醇な風味と旨みが楽しめるのが特徴。生地にもこだわり、デュラム小麦と卵を使用して、黄金色で弾力のあるモチモチ食感に仕上げた。荷姿は1kg×10袋で計10㎏(約3.6g/個)。ボイルまたはフライ調理。

「昭和ラビオリ」は1975年に昭和産業船橋工場(千葉)で誕生した。新製品は発売40周年の節目にふさわしい品質を目指し、“黄金色のラヴィオリ”を意味する「Ravioli d’oro」と名付けた。既存品は学校給食への販売が主体だったのに対して、新製品は外食業態や食品メーカーなどに提案していく考えだ。

「お手軽カレーパン」は発酵の調理工程が不要の生の生地を使ったカレーパン。調理時間が大幅に短縮できるうえ、ホイロ設備をもたない高速PAやアミューズメント施設の店舗でも本格的な出来たてカレーパンを提供できる。1個約93gでボリューム満点の仕上がりとなる。

カレーフィリングは鶏肉、タマネギを具材に使い、トマトペーストとクミン、コリアンダー、カルダモンなどの香辛料でスパイシーな味わいに仕上げた。さわやかな辛さが特徴だ。フライ調理のほかオーブンで焼きカレーパンとしても提供できる。荷姿は6個×7袋×2合で計7,812g(約93g/個)。

「蒸しケーキ(Ca強化)」は学校給食向け製品。国産小麦粉、イソマルオリゴ糖、米油を使用するなど原材料にこだわり、口どけよくふんわり蒸し上げた。製品100gあたり183㎎カルシウムを強化。品ぞろえは「ほうれん草」「チーズ」「にんじん」の3品。包装フィルムにはサッカーボールのデザインをあしらった。いずれも40個×3合で3.6㎏(30g/個)。