【冷食バイヤーに聞く②】平和堂、予算未達も4~5%の伸び 国産品を強化した凍菜や夕食食材が2ケタ増

<平和堂・一般食品部日配食品部バイヤー大西充訓氏>

–冷食販売の進捗状況は

108%の高い計画で臨み、予算には届かなかったが、3月~1月の累計では104.5%で、2月もいいことから最終でも4~5%増で着地する見込みである(北陸・東海含む144店舗)。新店効果のほか既存店ベースでも2~3%は伸びたのではないか。年末から年始にかけて、日替わりセールを実施したことで、1月度も市場を上回る13%の伸びがあった。

–カテゴリー別では

夕食(構成比12%)が16.1%増、凍菜(同7.8%)が11%増、麺類(同21%)が9.3%増、とくにパスタが12.1%増という状況で、スナック(同7.7%)が6.3%、米飯(同10.2%)が5.2%増、一方弁当(同36%)が1.2%の伸びに止まり、中華が逆に1.5%ダウンした。凍菜は青果の相場高もあるが、予想以上に年間を通して増加傾向にあり、国産品を強化したことも寄与した。

–増税前後の動向は

3月駆け込み需要は大きく、4月に反動減も予想したが、餃子を中心にメジャーな商品で販促を実施し、中華で30%増、パスタで22%増と全体を押し上げ、4月合計では8.4%増と乗り切り、5月も3%増を維持、その後、夏場の7~8月は、アイス(氷)から冷食に若干シフトしたこともあり、スナックは7月21%増、8月10%増、米飯が7月32%増と健闘し、上期累計では6%増と順調に推移した。

その後中国問題をはじめ、12月の異物混入などが相次ぎ冷食への不信感も広がる中、市場も8%減となり、12月実績は2%強ダウンした。これを受け、1月にかけて日替わりセールを投入し、冷食の良さや便利性などを訴求することで、回復基調に戻しつつあるという状況である。

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