アクセスロジスティクス会が第4回総会、物流業界のコストアップの製配販3層の全体最適で克服へ

日本アクセスの協力物流会社で構成するアクセスロジスティクス会は11日、都内で第4回総会を開催し、会員71社の代表者らが出席した。総会では、決算・予算や、活動報告・活動方針など議案が満場一致で採決された。

開会にあたりあいさつした祇園義久会長(ギオン代表取締役会長)は「人手不足の中、一人前に育てるにも時間がかかり、物流業を営むことが難しくなっているが、会員71社が力を合わせれば大変なパワーになり、日本アクセス様のリーダーシップの下、協力していくことが必要だ。ドライバー不足で、希望者に選ばれる会社になることは重要だが、就職した人がこぼれないよう考えることも必要な時代で、その方策を知恵を絞って考えねばならない。日本一の三温度帯物流企業集団として、この難局を乗り越えていきたい」など述べた。

また、あいさつした日本アクセスの田中茂治社長は現在の物流環境について「先般CVsの統合話も出るなど、小売業の再編が続く変化の時代であり、先を見据えて打つべき手を打たねばならない。先を見て会社を変えねばならない。物流もこの1年大きく変化した。これまでサプライチェーンの脇役と見られコスト削減の対象という位置づけから、主役に躍り出ているということで日経ビジネスも『物流の逆襲』という特集を組んだ。ラスト1マイルという新しい需要に対して供給が追いつかず需給ギャップが広がっていることも背景だ。物流業界のコストアップという課題を、製配販3層が戦うのではなく理解をして全体最適を目指す環境になってきた。全体最適を目指す中で配送は共通のインフラのようなものであり、一緒に組むことで擬似ドミナントを作り、共同配送を実施する、いわば小さな犠牲を払い大きなプラスを皆で取るという時代になってくる。それをやるのは中間にいる卸の役割だと思う。もちろん、旗を降るだけでなく自ら取り組みお金も使いやりたい」など述べた。