ユーザーニーズ第一に新たな営業活動を展開、14年度は1~2%増/ヤヨイサンフーズ横山専務営業本部長(上)

ヤヨイサンフーズは昨年4月、旧ヤヨイ食品と旧ニチロサンフーズが経営統合し、旧両社の文化伝統を基礎に新たな営業活動を展開、統合会社ゆえに派生する課題の大方も1年度目にクリア、ユーザーニーズを第一に、15年度の営業活動に挑む。横山亮専務取締役営業本部長(=写真)に統合初年度の営業部門の進捗と15年度方針について話を聞いた。

「旧ヤヨイ食品と旧ニチロサンフーズが昨年4月に統合し、間もなく1年が経過する。統合効果を生販にフルに発揮し、強い業務用冷凍食品メーカーとしての第一歩を踏み出した。

統合までの時間が短く、14年度の第1四半期(4~6月)はお互いの商品知識の面で不十分な点もあったが、その後は精力的な情報交換、勉強を重ね、遅れを取り戻す営業成果を収めている。14年度の販売は、第2四半期以降は順調で下期は前期比2~3%増、通期ベースでは1~2%増365億円弱の着地を見込んでいる。利益面は原材料の高騰、円安に加え、物流費、エネルギー費のアップ、統合費用等もあったため営業利益は減益。

販売ルート別には、中食は順調、給食も産業給食、学校給食は堅調、病院給食好調、外食や生協関係、OEM関係がやや厳しかった。

また、主なカテゴリー別の4~2月の販売は、メンチカツ9%増、煮魚・焼魚13%増、丼の具16%増、やわらか食『ソフリ』25%増、オムライス11%増、ハムカツ15%増、ウインナー3%増、ミートボール6%増、クリームコロッケ2%増、焼売、餃子、春巻、チキン加工品は前期割れだった。

統合新会社の営業組織はブロック制をやめ、5部8支店3営業所の体制になった。

旧ヤヨイ食品との対比では、関東営業所を関東支店に変更し、同営業所からフォローしていた旧ニチロサンフーズの強い信越エリアに信越支店を置き、その傘下に長野営業所を配した。また、東北支店には北海道営業所を置き、中部支店に北陸営業所を設置、各支店、各営業所ともに売上げを伸ばしている。旧静岡営業所、旧中国営業所は各支店に体制強化した」。

–全文は本紙にてお読みいただけます。