新「本格炒め炒飯」のスタートは10%弱の伸長、認知度はまだ低い/ニチレイフーズ篠原家庭用事業部長

ニチレイフーズの家庭用冷凍食品は3月1日、従来品を大幅にリニューアルした“三段階炒め”製法による新「本格炒め炒飯」を発売したが、「本格炒め炒飯(塩)」を含め、ここまで前期比10%弱伸長の販売状況にある。

篠原利和執行役員家庭用事業部長は「予定していた通りのスタート。通常の営業活動の範囲中での実績であり、改良品に対する生活者の品質評価が高いことを示している」と語る。一方で、「新パッケージと店頭セールスによる啓蒙にとどまり、認知度はまだ低い。また、『本格炒め炒飯』をこれまでに食べたことがある人は約3割、7割の人がまだ経験していない。ここを獲得することがマーケットの拡大に直結する」。

そこで同社では「米飯類の最需要期の夏に今回の炒飯の価値向上認知策を、今まで冷凍米飯を利用していない方を巻き込んだ試食や宣伝販売等を集中させて展開する」。

また、同社は8月8日を「チャーハンの日」として、日本記念日協会に登録申請し認定されたが、「冷食の業態を超えて外食やデリカを含めてチャーハンを盛り上げるような仕掛けを作りたい。ライトユーザーやノンユーザーを獲得する活動の展開を目指す」と強調している。

篠原家庭用事業部長は「弁当向け冷食を元気づけることが大切だと思っている」と述べており、「弁当カテゴリーをシュリンクさせてはならない。弁当を盛り上げる努力をメーカーも小売業も重ねたい」としている。

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