シマダヤ、今秋家庭用冷凍は個食完結「野菜みそラーメン」発売

シマダヤは、今秋の新商品として家庭用チルドで新商品12品、改良品5品、家庭用冷凍で新商品1品、改良品1品、業務用冷凍で新商品3品を発売する。5日、東京・恵比寿の本社ビルで新商品発表会が開催された。

今秋は、商品の特徴・価値を明確にした差別化商品を投入。冷食において家庭用では国産ニーズ、野菜ニーズの高まりに対応し、5種の国産野菜具材105gと国産小麦粉使用の太打ち麺を使った「野菜みそラーメン」(294g・めん150g/420円)を9月1日に発売。今春発売の「野菜タンメン」(289g・めん150g/420円)も麺をコシのあるしまった食感に改良し、個食完結型商品として国産野菜具材のラーメンメニューを充実させた。

業務用は新商品3品を発売。「真打 ゆであげ本生ラーメン200<ミニダブル>」(200g×5)は、生ラーメンと変わらぬ表面の粘り、ソフトな口当たり、風味を実感できる本格冷凍ゆでラーメン。小麦粉にプライムハード主体に使用し、食感強化原料を極力抑えて作った本格派商品。9月1日発売。

今春より投入し好調の季節限定「真打 旬香麺」からは「黒豆そば(国産黒大豆使用)200<ミニダブル>」「柚子そば(国産柚子使用)200<ミニダブル>」の2品を発売。外食のフェアメニュー等単価・収益アップに有効な商品として、秋冬向けに日本そばで“旬”を訴求する。ともにほのかな素材の香りと鮮やかな色合が季節を演出する旬の国産素材を練り込んだ。“旬”を表現する商品なので、一足早く8月1日に発売した。

新商品の開発方針についてマーケティング本部長兼家庭用商品企画部長の小原伸之常務は「市場環境を見ると、人口減、少子高齢化による人口構成変化、世帯人数減少、女性の社会進出という変化がある。そうした中、高齢化にも伴う健康意識の高まり、女性の社会進出による簡便性ニーズの高まり、メリハリ消費によるプレミアム意識の高まり、異物混入等による安心安全意識の高まりという状況にある。これらを価値として伝える中で、まず安心安全が第一の価値で可能な限り原材料を国産化するとともに、(主にチルドで)▽健康▽簡便▽本格–という価値でくくった商品開発を行った」など述べた。

また、吉川博之業務用商品企画部長は「業務用市場は13年以降堅調で、家計調査で外食支出を見ると、頻度は減少しているが、金額は維持~微増と、限られた回数でメリハリ消費をしていることが見て取れる。外食企業で成功しているところはもれなく、安さより価値やサービスで特徴を明確にしているところだ。今春の新商品でも旬香麺、真打つけ麺専用極太中華めん等、特徴が明確な商品の評価が高く今後も期待できる。今秋もメニュー価値アップに貢献しうる、価値・特徴が明確な商品を投入する」とした。