上期7~8%増収で予算上回る、価格改定に加え物量も増/京果食品

京果食品(京都市、賀川和彦社長)の当上期(4月~9月)の業績は、売上高が前年比7~8%増で、予算を上回る推移となっている。価格改定による上乗せで単価が3~4%アップした一方、物量も落とすことなく3~4%上乗せ出来ていることが売上を押し上げた。

今期の売上高は、年間130億円の予算で上期は65億円を見込んでいたが70億円を達成、このため通期で140億円を達成する見込みという。

今年は中期3カ年計画の初年度で、最終年度の売上高は150億円を計画しているが、今期140億円を達成すれば、最終で前倒し達成の可能性もある。

一昨年・昨年と為替の影響を受けて、売り上げ・収益とも厳しい状況が続いたが、好調要因について①1ドル=120円台で為替相場が安定し、取引先への価格改定も徐々に浸透したこと②営業マンの顧客・ユーザーへの密着した取り組みが成果を上げていること③中国・ベトナム・タイ・台湾を主に、代替品を提案するなど安定供給を第一義にした方針が奏功していること–のためだという。

販売先は、従来から産業給食向けの構成比が高いが、最近は病院食や介護・医療食向けのシェアが1番高くなっており、卸向けも安定している。商品面では冷凍野菜を主に、構成比10%弱のカット野菜(生鮮)が前年比30~40%増と伸び率が高い。収益面も売り上げ増に伴い改善が進んでおり、燃料費の高騰も落ち着いていることが寄与しているが、物流のトラックの手配が厳しく、コスト面に影響も出ているという。

10月1日付けで品質管理室を新設した。「既存の商品管理室と3年前に立ち上げた仕入管理室と合わせ3室が揃い、今後は三位一体で海外商品に対して得意先へのサービス向上が図れる体制が整った」(賀川社長)。

なお、漬物の新進など4社と合弁で設立したミャンマーアグリフーズ社(MAF)は、来年4月には本格稼動を始める見通しである。

–全文は本紙にてお読みいただけます。