マルハニチロ第2四半期、全セグメント増収で増収増益

マルハニチロが2日、発表した16年3月期第2四半期連結業績は、売上高が前年比4.1%増4,336億0,700万円、営業利益が5.4%増68億8,500万円、経常利益が12.2%増76億6,200万円と増収増益だった。四半期純利益は、前期に特別利益で受取補償金13億円があったこともあり、21.5%減の46億8,900万円だった。

セグメント別業績は次の通り。

【漁業・養殖事業】売上高13.1%増185億円、営業利益24.6%減5億円と増収減益。漁業部門で主力のまき網事業が漁獲不振だったが、カナダ・ペルーなどの海外事業は好調。洋食部門ではマグロ相場が堅調だったが、カンパチ・ブリの原価上昇・販売単価下落があった。

【商事事業】売上高1.0%増2,210億円、営業利益13.7%減24億円と増収減益。水産商事ユニットは、原料販売・製品販売が好調だったが、円安および海外需要増で仕入コストが上昇し、増収減益。

荷受ユニットは、鮮魚・冷凍魚ともに単価高が続く中、冷凍魚の販売が大きく落ち込んだものの、コスト削減と歩率確保に努め減収増益。

畜産商事ユニットは、畜産品全般の価格が堅調だったが、輸入豚肉の低調な荷動きと利益率低下により減収減益。

戦略販売ユニットは、エビ、貝類、凍魚などの主要魚種で原料価格が高値圏で推移したものの、食品スーパー、外食、CVS等の各業態の主要取引先との取組強化で増収増益だった。

【海外事業】売上高13.0%増761億円、営業利益6.3%減21億円と増収減益。海外ユニット(アジア・オセアニア地区)は、タイで製造する欧州向けペットフードや水産冷凍品の販売が落ち込んだが、14年9月に子会社化した豪州漁業会社の業績が貢献し増収増益。

北米ユニット(北米商材を日本・北米・欧州で販売)は、助宗すりみ、欧州水産物販売会社の販売が堅調だったが、米国産鮭鱒缶詰および冷凍鮭鱒のスバ下落で増収減益となった。

【加工事業】売上高3.4%増1,077億円、営業利益3.6億円増の3.5億円と増収増益で黒字回復。冷凍食品ユニットは、市販用新商品および群馬工場再稼働による販売増に加え、円安による輸入商品および原材料コストアップに対する価格改定等が進み増収増益。

加工食品ユニットは、缶詰の価格改定で粗利率が改善したものの、売上数量減に加え、デザート類の販売不振で減収減益。

化成ユニットは、医薬品用コンドロイチンの販売がインバウンド需要増で伸長したほか、機能性表示食品への期待からDHA・EPAの販売が好調で増収増益。

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