11月の凍菜輸入量、数量ベース21.3%増 ポテトの反動増で

財務省が25日発表した2015年11月の輸入通関実績によると、冷凍野菜輸入量は前年比21.3%増の7万8,889tと、2カ月連続で前年比プラスとなった。主要品目のうちポテトが前年4割減の反動もあり大幅なプラスとなったほかブロッコリー、コーンが大幅に増加したものの、多くの品目が伸び悩んでいる。金額ベースでも23.9%増と伸長、平均キロ単価は前年より2.2%高い205.4円となった。中国産は合計3万4,870tで前年比2.8%増と2か月連続のプラス。平均単価は4.5%高い224.8円となった。

品目別でポテトは前年比66.0%増。港湾ストの影響などで39.1%減となった前年から回復した。トップシェアの米国が75.3%増と前年46%減から戻したが、カナダは前年41.5%減から当月13.1%増と若干の回復にとどまった。一方でベルギーは83.5%増、オランダは2.6倍増と引き続き好調に推移した。平均キロ単価は8.8%高い156.2円。

枝豆は3.2%増と堅調。3カ月連続のプラスとなった。台湾が8.1%増、タイが4.8%増、インドネシアも6.8%増とプラスだったが、中国は3.8%減とマイナスに転じた。キロ単価は前年同月より7.9%高い248.7円。

ブロッコリーは13.3%増と引き続き堅調。トップシェアの中国は3.8%増にとどまったが、エクアドルが29.8%増と再び大幅増となった。グアテマラも20.3%増と2か月連続の大幅プラス。平均単価は8.8%高い225.8円。

ほうれん草は6.4%減とマイナスに転じた。中国は1.5%増と堅調だが、台湾が67.1%減と低迷。欧州からの通関がなかった。

さといもは1.2%減、混合野菜は9.5%減とともに2割以上減少した前年を下回った。インゲンは0.9%減と再びマイナスに転じた。タイは12%増とプラスに転じたが、中国が1%減、米国は48.4%減と不振が続いた。伸長しているベルギーからの通関も当月はなかった。平均単価は前年比12.6%上昇した。