国分西東京総合センターが竣工、首都圏物流機能強化が完成

国分グループ本社は、このたび大型三温度帯汎用センターである国分西東京総合センター(東京都昭島市)が竣工した。2月8日から順次稼働を開始する。首都圏西部をカバーする中核の総合センター。船橋(2006年稼働)、三郷(2012年)、藤沢(同)、板橋(15年)に続いて16号線沿線の要所に大型センターが竣工し、首都圏物流の集約はひとまず完成した。

西東京総合センターは、首都圏の主要幹線道路を結ぶ圏央道、中央自動車道に近接し、首都圏西部エリア(東京・神奈川・埼玉・山梨)をカバーする中核の総合センター。一括納品などを中心に効率的かつローコストなサービスを提供する。

延べ床面積は1万7,356坪の広大なスペースで、冷凍・冷蔵・常温食品、また酒類・菓子の商品を取り扱う。スムーズな入出庫を図るためにセンター出入口をINとOUTに区分し、さらに1階から4階すべてにトラックバースを設けるとともに、国分の最新の汎用型マテハンシステムを導入し、より効率的・機能的な運用を可能とする総合センターとした。

21日には現地で開所式と披露宴を開催し、メーカー・物流関係者ら約400名が参集した。先だって北見賢・グループ本社取締役専務執行役員、土井弘光・グループ本社取締役常務執行役員低温フレッシュ・フードサービス統括部長、内藤悟・国分首都圏社長ら幹部が会見した。

幹部らは次のように述べた。同センターは国分首都圏、国分フードクリエイト、国分グループ本社の商品を取り扱う。ドライ・酒類は、西東京支店と東村山センターを集約し、低温は府中センター・東京西センターを集約した。低温は、今後、川越のセンターも集約する考え。

1階と2階が冷凍・チルド、3階と4階が常温の倉庫となる。2階と4階の半分を、デニーズの物流を受託しているキューソー流通システム社に賃貸する。そちらとの商物流の取り組みも今後、検討する。取扱額は常温210億円、冷凍・チルドで220億円の計430億円。得意先は1,620件、うち国分首都圏が1,000件、国分フードクリエイトが620件といったところだ。大手SMが7企業ある。人員は常時400名。投資額は建物・冷蔵設備・ラック・システムなどで90億円。土地は、東京青果の子会社である西東京青果の市場だったが、川崎に移転したところで、長期に亘り賃借する。どのセンターよりも時間をかけて、良い場所を見つけることができた。

同じ敷地内にグループ会社の東京デリカの野菜カット工場も設置する。外食・中食との協働ができるというのは大きなメリットだ。現在、国分フードクリエイトの売上規模は約2,000億円、うち首都圏で600億円くらいをマークしている。

【センター概要】名称:国分西東京総合センター▽所在地:〒196-0021東京都昭島市武蔵野2-10-23▽稼働日:平成28年2月8日▽対応カテゴリー:加工食品、菓子、酒類、冷凍食品など。

【センター規模】敷地面積:30,819㎡(9,323坪)▽建築面積:16,097㎡(4,889坪)▽延べ床面積:57,376㎡(17,356坪)〔1階〕常温庫1,973㎡(597坪)▽冷蔵庫:3,789㎡(1,146坪)▽冷蔵/冷凍倉庫:881㎡(267坪)▽冷凍倉庫:3,428㎡(1,037坪)〔2階〕常温庫1,378㎡(417坪)▽冷蔵庫4,001㎡(1,210坪)▽冷凍庫:4,179㎡(1,264坪)〔3階〕常温庫:7,880㎡(2,384坪)〔4階〕常温倉庫8,888㎡(2,689坪)。