岩谷産業、京野菜の冷凍加工事業へ参画 六次産業化で

岩谷産業は14日、農業生産法人こと京都㈱との合弁会社「こと京野菜㈱」が京野菜を冷凍加工した商品を、17年から製造出荷すると発表した。こと京野菜の工場が今年12月、京都府亀岡市に竣工する予定。

こと京野菜はこと京都とパートナー企業である岩谷産業による共同出資で昨年12月1日設立された六次産業化事業体。こと京都と契約農家が生産する九条ねぎや、京都府のJAなどから仕入れた京野菜を原料に、岩谷産業が有する独自の冷凍技術「フレッシュ・アイ製法」を用いて商品化する。

岩谷産業では「本事業を通じてブランド力のある京野菜をいつでもおいしく食べられるという高付加価値を武器に岩谷産業、こと京都の国内販路を生かした販売戦略を進める。また和食のユネスコ無形文化遺産登録や環太平洋経済連携協定(TPP)の大筋合意を契 

機に、岩谷産業の海外ネットワークを生かした海外市場開拓と伝統ある京野菜の普及拡大に貢献していく」としている。

今月10日には農林水産業投資事業有限責任組合(JA・6次化ファンド)ときょうと農林漁業成長支援ファンド投資事業有限責任組合(きょうとファンド)による、こと京野菜への出資が決定している。出資額はそれぞれ3,000万円と1,000万円。こと京野菜への出資比率はJA・6次化ファンドが37.5%、こと京都25.1%、岩谷産業24.9%、きょうとファンド12.5%–となる。