15年国内冷食生産量、2年連続で減少 金額ベースでは5年連続増

日本冷凍食品協会が20日発表した、2015年(暦年)の冷食国内生産量(速報値)は前年比1.4%減と2年連続で減少した。もっとも同協会では退会企業から回答が得られなかったことで3~4万tほど下振れしたと見て、実態としては前年並みかそれ以上と推測している。一方、金額ベースでは1.0%増と5年連続のプラスとなった。メーカー各社が2月あたりから実施した出荷価格の引き上げが反映したと見られる。

15年(平成27年)の国内生産高は全国の416企業480工場の合計値となる。14年の419企業511工場よりも工場数では6.1%減少した。協会の退会企業から回答が得られなかったことなどが影響した。

生産数量は合計151万9,883tで前年比1.4%減、金額は6,870億円で1.0%増。用途別でみると、業務用は数量が90万3,230tで3.1%減、金額が3,925億9,400万円で0.7%減、数量は5年ぶりに前年を割り込み、金額は4年ぶりのマイナスとなった。もっとも退会影響は業務用の比重が大きいと見られる。

家庭用は数量が61万6,653tで1.1%増、金額が2,944億5,000万円で3.3%増。14年が消費増税や農薬混入事件の影響で落ち込んでいたこともあり、15年は数量・金額とも2年ぶりの増加となった。数量ベースでは2年ぶりに家庭用が40%を超えた。

–全文は本紙にてお読みいただけます。