【業務用食品特集①業務用卸インタビュー①】日本アクセス、業務用卸とのネットワークで個店対応強化

<日本アクセスフードサービス事業本部フードサービス事業本部長代行・小林徹次氏>

–前年度の事業状況および環境は

フードサービス事業として、子会社ユニバーサルフードと連結で14%増と、全体として好調に推移した。既存得意先の好調および新規大口顧客との取り組み開始が寄与している。

フードサービス市場は客数が伸び悩む中で、客単価の上昇によって売上ベースで伸長したが、足元にきて急に高付加価値メニューが受け入れられなくなってきたという話が多く聞かれるようになった。物流費が日を追うごとに高騰する中で、差別化メニューの開発とインフラ等の効率化を進めてきた。それが全体が値下げ傾向となると、一方で上昇する原材料費や物流費とのせめぎあいとなり、だれがどこで吸収するかが非常に大きな問題となってしまう。

–直近の施策について

これまでチェーンの得意先との取り組みで成長してきたが、一昨年来、当社の機能ではサービスの提供が難しい個店外食等についても、業務用卸企業と組んで、拡大していく取り組みを全国で開始している(昨年4月にフードサービス事業本部に業務用卸営業部を新設)。まだ金額ベースでみると規模は小さいものの、伸長率は高い。また業務用卸企業とのネットワークを活用することで、既存ビジネスへの相乗効果も目指している。ある地域を全部お任せするという方法ではなく、何が一番効率的か見極め、状況に応じて最適な効率になることが大事だと考えている。

–全文は本紙にてお読みいただけます。