日本アクセス「新商品グランプリ2023年春夏」総合1位はニップン「カスタードミックス」、冷食部門1位に日清食品冷凍「日清本麺 ワンタン麺」

日本アクセス「新商品グランプリ2023年春夏」受賞式(中央左が服部真也副社長、中央右が佐々木淳一社長)
日本アクセス「新商品グランプリ2023年春夏」受賞式(中央左が服部真也副社長、中央右が佐々木淳一社長)

日本アクセスは3月8日、東京・大崎の本社で「新商品グランプリ2023年春夏」の審査結果を発表した。

総合1位にはニップンの「ニップン めちゃラクカスタードクリームミックス」(加工食品部門)が、2位にはフタバ食品の「サクレマンゴー」(アイス部門)が選ばれた。冷食部門の1位には日清食品冷凍「日清本麺 ワンタン麺」が選出された。

「新商品グランプリ」は、日本アクセスが年2回、東西で開催している総合展示会「フードコンベンション」で、新商品を紹介することで購買に繋げる販促企画として行っているもの。

今回はエントリーされた62社64品(加工食品27社27品、冷蔵食品11社13品、冷凍食品13社13品、アイス11社11品)を、同社公式LINEに登録している人から選ばれた一般消費者(20~40代女性)が、1月下旬に開催された東西のフードコンベンション会場で試食し、価格帯や味はもちろん、使い勝手のよさ、トレンドなど多角的な視点から採点した。

総合1位・2位のほか▽加工食品▽冷蔵食品▽冷凍食品▽アイス――の4部門のランキングを決定した。また、今回から「トレンド賞」を新設し、今の時代の流れを反映した新商品も選出した。

エントリー商品の傾向は「食感」「風味」「流行りのフレーバー」が楽しめるという五感にこだわる商品や「植物性原料」「高栄養価」「発酵食品」といった健康志向に応える商品が多かったという。また、「混ぜる」「加える」「スマート調理」といった時短・簡単を意識した商品や、各部門で人気シリーズの新フレーバーや、アレンジ商品、夏の暑さ対策効果を秘める果物を活用した商品も数多く登場した。さらに近年強まる健康志向を意識し、手軽にたんぱく質を摂取できるように工夫された商品が多かったことも特徴だという。

総合1位に輝いたニップン「ニップン めちゃラク カスタードクリームミックス」は、手間のかかるカスタードクリーム作りができる常温の加工食品。審査員からは「牛乳を加えるだけという手軽さがすごく便利」「カスタードを作るのは面倒くさいが、これならすぐ子どもとつくれる」「お菓子作りが楽しくなりそう」といった高い評価が相次ぎ、見事栄冠に輝いた。

今回から新設されたトレンド賞では、加工食品部門でマルコメ「ダイズラボ 大豆のお肉 乾燥スライス」、冷蔵食品部門でフジッコの「まるごとSOY カスピ海ヨーグルト」、冷凍食品部門で明治の「まるごと野菜発酵乳プラス 彩り野菜と完熟トマトのペンネ」、アイス部門でクラシエフーズ販売の「ジェラーナ ピスタチオ」が選ばれた。

冷凍食品部門では1位に日清食品冷凍「日清本麺 ワンタン麺」、2位にイートアンドフーズ「大阪王将 極みの大粒肉餃子」、3位にニップン「オーマイプレミアム うま塩レモン」が選出された。

今回の結果を受け、日本アクセスの服部真也副社長は「原材料にこだわり、まるでお店のような仕上がりの『本格志向』な商品や、混ぜるだけ・材料1つで・洗い物なしといった『時短・簡便』な商品が高評価を得た。また、昨今注目度が高まっている植物性原料の商品について、当社でもその需要拡大に注目し、大豆ミートを使用したレトルト食品を開発・販売している。今後も拡大が見込まれる植物性食品市場は新しい食の選択肢の1つとして、さらに注目される分野」などコメントした。また、発表会開催にあたりあいさつした佐々木淳一社長は要旨次のように話した。

〈日本アクセス 佐々木社長〉

「新商品グランプリ」は今回で28回目となるが、記者発表会の開催は初めてで、改めて趣旨を説明し結果を発表する機会をいただいた。小売業界では、コロナ禍の緩和があるが、原価や光熱費の上昇による値上げや、鳥インフルエンザによる鶏肉・鶏卵の価格高騰もあり向かい風が続いている。逆風の中、メーカー各社の努力のもと、この春夏も多数の新商品が発売され、消費者にその価値をお伝えすることは重要だ。

新商品グランプリは雑誌『Mart』、ウェブメディア『クラシル』「オレンジページnet』『レタスクラブ』のコラボで続けてきたが、今回は当社30周年の節目に社員一丸で盛り上げる独自企画として実施した。業界最大規模のマーケットイン発想のランキングとして活用し、小売業の売上拡大に繋げたい。

〈冷食日報2023年3月13日付〉

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近年の冷凍食品をめぐる情勢は、共働き世帯の増加や家族構成の変化、また飲食店や量販店の惣菜売場の多様化によって需要が増加しています。一方で、家庭用冷凍食品の大幅値引セールの常態化はもとより、原料の安定的調達や商品の安全管理、環境問題への対応など課題は少なくありません。冷食日報ではこうした業界をめぐるメーカー、卸、そして量販店、外食・中食といった冷凍食品ユーザーの毎日の動きを分かりやすくお伝えします。

創刊:
昭和47年(1972年)5月
発行:
昭和47年(1972年)5月
体裁:
A4判 7~11ページ
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