イートアンド、26年秋冬家庭用冷食新商品6品・改良品9品発売 テーマは「おいしさは素材から」、添加物に頼らない商品づくりを再訴求
イートアンドフーズは17日、「大阪王将」ブランドの2026年秋冬冷凍食品新商品発表会を東京都品川区の東京ヘッドオフィスで開催した。9月より、新商品5品・リニューアル品9品(ほかにパッケージ変更1品)を全国で順次発売する。
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今回の秋冬商品の全体テーマとして「おいしさは素材から」を掲げ、中長期的に素材のおいしさを発信し続けることで付加価値を創出し、新規顧客の獲得とロイヤリティの向上を目指すという。新商品5品の内訳は、焼餃子3品・水餃子1品・麺類1品。
開発背景となる生活者を取り巻く環境とニーズの変化について、コロナ禍以降、不確実性の高い時代に突入する中、生活者の意識には
〈1〉共働きの増加やDXの進展を背景としたタイムパフォーマンス(タイパ)重視
〈2〉長引く物価高を受けた生活防衛意識と安心志向
〈3〉ライフスタイルの多様化に伴う生活者ニーズそのものの多様化
という変化が生じているという。
こうした変化を踏まえ、同社が打ち出したコンセプトが「おいしさは素材から」というテーマと、素材のおいしさを大切にした商品作りだ。この取り組み自体は2018年から継続しているが、改めてこれを強調する。冷凍食品は毎日の食卓に上る日常食として存在感を高めており、同社の調査では、消費者が冷凍食品に求めるニーズとして「手軽さ」「ボリューム」の次に「素材のおいしさ」を重視する声が上がっているという。
素材を生かした商品作りの一環として、味・香り・色合いに関わる5つの食品添加物に頼らない商品づくりを引き続き推進。これは添加物を否定するものではなく、あくまで素材本来のおいしさを最大限に生かすための選択だという。この取り組みをより分かりやすく消費者に伝えるため、今回から「素材のおいしさマーク」をハート型にあしらったデザインへ一新し、パッケージでの視認性を高めて顧客とのコミュニケーション強化を図る。

主要商品について、看板商品である「羽根つき餃子」(12個+たれ2袋・304g)は、さらにおいしくリニューアルを実施し、羽根のパリパリ感を同社従来品比で約2倍に大幅アップさせた。羽根の素の配合を根本から見直すことで、焼き上がり直後だけでなく、時間が経ってもパリパリ感がキープできる仕様へと進化した。また、食欲をそそる香りで箸が進むよう、香味野菜の配合バランスを整え、新たにローストガーリックを加えた。さらに肉の配合でも工夫し、肉感をアップさせて肉本来の旨味や甘み、食べ応えをより強く感じられるよう全体のバランスをとった。
同時に「同ボリュームパック」(標準24個584g)を新発売し、リニューアル品「羽根つきパーティー餃子」(標準50個1,216g)とあわせて3つのタイプで展開し、多様なニーズに応える。
にんにく好きから厚い支持を受ける「羽根つきスタミナ肉餃子」(12個+添付塩・302.8g)も同様に羽根を改良したうえで、あらびきガーリックを新たに追加し、合計5種類のニンニクを使用することで、よりパンチとスタミナ感のある味わいへとリニューアルする。
新商品としては、近年の家飲み需要の定着や2026年秋の酒税法改正によるおつまみ需要のさらなる拡大を見据え、お酒との相性を徹底的に追求した「羽根つきスパイス肉餃子」(12個302g)を投入。ブラック・ホワイト2種類の胡椒に加え、唐辛子やガーリックなど複数のスパイスを組み合わせ、刺激と旨みのベストなバランスをとった。さらに玉ねぎの自然な甘みを加えることで、キレがありながらも後を引くやみつきになる味わいに仕上げた。

また、冷凍食品を夕食のメインとなる主菜として利用するニーズの高まりに対応し、食べきりサイズの「肉汁大粒餃子 8個」(8個240g)も新発売する。1粒30gの大粒タイプで食べ応えがあり、コシのある皮で濃厚な牛の旨みと肉汁をしっかりと閉じ込めた。夫婦世帯や少人数世帯でも使い勝手の良いボリュームとなっている。

既存の大袋「肉汁大粒餃子」(標準24個720g)、「肉汁爆弾餃子」(標準20個700g)も肉汁量を増やすなどのリニューアルを行なう。
冷凍水餃子市場で12年連続売上トップを誇る「ぷるもち水餃子」(標準15個255g)は、香味野菜の生姜を増量し、ごま油を加えて香りをアップさせてリニューアルする。白菜を増量して野菜本来の甘みを引き出し、豚肉の赤身比率を高めることで旨みと食べ応えを向上させた。同時に「同ボリュームパック」(標準30個510g)を新発売し、リニューアル品「同特盛」(標準50個850g)と合わせて選べる3つのタイプで多様なニーズに応える。

麺類では、若年層を中心に人気が高まっている汁なし麺市場に向けて「鬼のシビ辛まぜ麺」(208g)を新発売する。豆板醤とごまのコクに花椒の華やかな香りを効かせた特製だれと、甜麺醤・芝麻醤・豆板醤で仕上げた特製肉みそを合わせ、中太麺によく絡む本格的なシビ辛の味わいを実現した。

〈9月に価格改定実施の一方、素材を活かして価値訴求〉
イートアンドフーズの山本浩取締役専務執行役員は、17日の新商品発表会に際してあいさつし、9月に価格改定を実施することについて言及した。
一部商品について、5~10%の値上げを実施するが、内容量変更も含むという。たとえば主力商品では、「羽根つき餃子」は容量を変更せず価格改定、「ぷるもち水餃子」は内容量を16個から15個に減らし、価格は据え置くという。
山本専務は、「消費者の皆様にご負担はできるだけかけたくないというのが基本的なスタンスであり、一層のコストコントロールを図っていきたい。来春稼働の九州工場は生産面、物流面でのコストコントロールに寄与すると思う。我々にできることはできる限りやって、その中で消費者の皆様にご理解いただける範囲で値上げをお願いしたいと考えている」など話した。
一方、価値訴求の面では「素材のおいしさという2018年から取り組んできた商品づくりのフィロソフィーをもう一段皆様にお伝えしたい。顔の見える生産者様との原料づくり、食品添加物を使わない素材の味を活かしていく取組みを一層突き詰めたい」「素材を活かしながら香り、旨味、食感を高める技術の開発、旬や産地を活かした商品づくりをしていく」など話した。

〈冷食日報 2026年7月22日付〉







