サッポロ「日欧EPA発効と普段のワイン飲用に関するアンケート」、70%以上が関税撤廃に期待

〈半数以上が「欧州ワインの飲用量が増えそう」〉
日本と欧州連合(EU)が大枠合意した日欧経済連携協定(以下、日欧EPA)で、欧州産ワインの関税は2019年にも撤廃されることが発表され、12月12日の欧州議会で承認された。サッポロビールは同社Webサイトで20歳以上の男女約1.3万人にアンケート調査を実施した(9月10~17日、男性44.2%・女性55.8%)。

その結果によると、日欧EPA 発効によりワインの関税が即時撤廃されることを知っていた人は約4人に1人(23%)で、7割強の人が、ワインの関税が即時撤廃されることに期待感を持っていることが分かった。

ワインの関税が即時撤廃されることに期待感があるかとの問いには、期待感ありが72%、どちらでもない24%、期待感なし4%。

期待感の中味は▽高品質なワインが今より手軽に手に入ること▽1,500円以上の欧州ワインが今より安く手に入ること――などが上位に挙がった。

これまでの購入・飲用よりも増やしたい種類はスパークリングワイン46%(普段飲む32%)、ロゼワイン15%(同12%)が挙がった。

どの価格帯の欧州ワインを購入・飲用してみたいですかとの問いには、800~1,000円未満が28%、1,000~1,400円が27%と、1,400円未満のワインにニーズが高く、全体の半分以上(55%)という結果になった。欧州ワインを飲む量はどうなりそうかとの問いには、増えそう56%、今と変わらなそう39%などとなった。

普段のワイン飲用傾向を聞いた。普段好んでよく飲むワインのタイプは赤ワインが67%と最も高く、白ワイン44%、スパークリングワイン(シャンパーニュ含む)32%、ロゼワイン12%の順だった。普段、よく購入する輸入ワイン(赤・白)の価格(税抜・750mlあたり価格)帯は800~1,000円未満が29%、1,000~1,400円未満が30%と、この2つで全体の約6割を占める。

最近1年、どの欧州ワインを購入して飲んだことがありますか、との問いには、フランス43%、イタリア32%、欧州ワインを購入して飲んでいない28%、スペイン26%、ドイツ14%の順だった。

これらの結果にワイン事業部の小林隆太グループリーダーは「日欧EPAの発効を契機にワインに注目が集まることで、興味を持たれる方、商品を手に取ってくださる方が増えれば、日本のワインの市場拡大につながると思われる。当社はこれを需要喚起の絶好の機会と捉え、ワインのある生活の楽しさを積極的に提案していく」とコメントしている。

〈酒類飲料日報 2018年12月17日付より〉