大阪「食王2019」に201社3000品、名畑は純米大吟醸酒「富誉咲(とよさき)」アピール
酒・食品の業務用総合卸の名畑は4月16日、大阪市北区のグランキューブ大阪で、関西の飲食業界の活性化を目指す総合展示会「食王(ショッキング)2019」を開催した。16回目となる今回は、過去最多の201社が出展し、約3,000アイテム以上が出品された。来場者は約3,000人。同社オリジナルの日本酒や、和酒の味を引き立てる様々なチーズを試食提供し、多くの来場者の注目を集めた。
カテゴリー別に見ると、洋酒・ワイン・ビールの出展社数が8社減、食材は3社増、和酒(日本酒・焼酎)が2社増となった。販促支援/企画は大幅増となる10社増。名畑豊社長は、「飲食業界になかった情報をもつ企業に声をかけた。当社としてもここ数年モノからコトへと注力してきたので、良い傾向だ」と話した。
名畑ブースでは、1日に発売したオリジナルの純米大吟醸酒「富誉咲(とよさき)」を中心にアピール。ネーミングは、創業者である名畑富男氏から「富」の字を取り、本社所在地の豊崎とかけた。新製法を取り入れ、含み香良くすっきりとした口当たりとフレッシュな味わいが特長。原料処理における吸水や仕込み初期のもろみ管理に特にこだわっており、名畑社長も「自信作」と太鼓判を押す。卸値で税抜2,700円。初年度は2,700本の販売目標を掲げる。
同ブースでは、淡路の玉ねぎ焼酎「ひだまり」も訴求。玉ねぎの香りや味わいをこれまで以上に強くリニューアルした。また、「和酒の肴・チーズ」と題して数十種のチーズを試食提供しつつ、日本酒や焼酎との食べ合わせをアピール、行列が絶えないほどの賑わいを見せた。
このほか、ワインエリアでは飲み比べできる「THE SAKURABAR」を開設。理事長である田辺由美さんによる講演も行われた。また、あまから手帖の編集顧問である門上武司氏を迎え、「常連さんは必ず増える!美味しさより気分が優先される~食べる側の倫理を探る~」をテーマに特別セミナーも開かれた。
〈酒類飲料日報 2019年4月18日付〉