「本格的な味わい」両立の「クリアアサヒ 糖質0(ゼロ)」発売

アサヒビールは、新ジャンル「クリアアサヒ」ブランドから「糖質ゼロの機能性」と「本格的な味わい」を両立させた「クリアアサヒ 糖質0(ゼロ)」を、3月17日から発売する。あえてプリン体ゼロから商品開発に入るのではなく、機能性ユーザーの潜在的ニーズである「本格的な旨さ」を追求した。アルコール6%、販売目標500万c/s(クリアアサヒブランド計では前年比112.4%の3,220万c/s)。

同社は19日に商品説明会を開催し、枝伸マーケティング第一部長(写真左)、同部古澤毅氏(同右)が登壇した。枝部長は2014年の「クリアアサヒブランド」戦略を振り返って「3月にクリアアサヒ、同プライムリッチの2ブランドのクオリティアップを行い、それぞれ大麦麦芽使用量を20%アップした。商品、広告、販促・店頭を一体化させた取組みを行い、4~6月に行った“絶対もらえるキャンペーン”は予想を上回る評判を得て新規ユーザー獲得につながった。結果、年間で新ジャンル市場は95.6%だが、クリアアサヒ計は101.5%と約6ポイント上まわった。クリアアサヒはすっきり・爽快領域、プライムリッチは贅沢・コク領域と、差別化したポジションを確立している。2014年の新ジャンル市場シェアは、スッキリ系51%、コク系34%、機能性15%だったとみている。しかし、この機能性カテゴリーは、まだまだ理想的な味に到達していないとみている。潜在的ニーズに応えて、我々がやるべきことはいろいろある。新ジャンル主飲者の、ビール類に対する品質重視意識は高く、購入重視点として、原材料・機能性・鮮度が上位に挙がっている」と述べた。

続いて古澤氏が、2015年の「クリアアサヒブランド」戦略について「クリアアサヒ、プライムリッチとも、1月中旬からクオリティアップした。クリアアサヒは、醸造工程で、新たに“鮮度製法”を採用し、“爽快な味わい”をアップさせた。そして、3月に新ブランド“クリアアサヒ糖質0”を発売する」と紹介した。

また機能性市場について「ビール類における機能性商品構成比は年々伸長傾向で、14年は19.0%と過去最高となっている。14年は“プリン体”訴求商品が活況を呈したが、一方で、依然として最大のゾーンは7割前後のボリュームを持つ“糖質オフ・ゼロ”セグメントだ。なおかつ確固としたブランドは存在しない。定番新ジャンルユーザーとの比較では、機能性ユーザーは“すっきり・爽快・キレ”といった味の傾向や、“アルコール感”や“ビールらしさ”といった本格感を求める傾向が強い。つまり“香りの低さ”“味の薄さ”に不満があることが伺える。つまり、想定するターゲットは、機能性商品飲用者でかつ高アル嗜好者をコアターゲットとするが、高アル嗜好者でかつ機能性飲用意向者(これは3割くらいいるとみる)を潜在的な層として提案する。その本格的な味わいの秘密は、まず“アルコールとともに発酵させる新技術(特許出願中)”だ。従来の糖質0は、発酵過程で酵母がそもそも低い糖質を分解するときにアルコール生成が弱く、6%までいかず、薄い味になりやすい。そこで、酵母が糖質を分解するときにアルコール(さとうきび由来)とともに発酵することで、アルコールによるボディ感を出した。もうひとつはドイツ産ホップ使用。2種類のホップを煮上がりに投入することで、ビールらしい爽やかな香りを実現した。販促では、3月の3ブランド垂直立ち上げ以降、上期はGWに“絶対もらえるキャンペーン第2弾”、最盛期に“広告連動販促 花火編”を実施する」と説明した。

なお、枝部長はプリン体ゼロ新ジャンルの開発について記者団の質問に対し「今年、機能系ビール類は8%、うち新ジャンルは2割くらい伸びるとみている。昨年9月の3社発売により、プリン体ゼロが伸びているのは事実だが、一巡するまでは分からない。前半戦と後半戦を分けてみる必要がある。当社もアサヒオフ、また発泡酒でスーパーゼロなど知見と技術は蓄積しているが、単に0.00が価値かというと、そうは思っていない。今回は、しっかりとした味で、永く飲んでもらえるような商品だ。ビール好き、高アル嗜好に橋掛けとなりうる。正直、プリン体ゼロでは、ここまで本格感のある商品はまだ上市できる段階ではない。プリン体カテゴリーについては、2009年から発売しているプリン体85%オフのアサヒオフを主力商品として、引き続き取り組んでいく」と答えた。