15年計画は1%増、新規需要の創造目指す-サントリー食品

サントリー食品インターナショナルは今年、新規需要の創造をブランド戦略の柱とし、新たな価値を持つ商品の提案、高付加価値商品の育成と拡充を図る。15年の販売目標は前年比1%増の4億1,740万箱とし、着実な成長を目指す。

22日に都内で行われた戦略説明会で取締役副社長の小郷三朗食品事業本部長は、「当社はブランド&イノベーション戦略として、技術イノベーションと表現イノベーションによるブランドの更なる強化を図っており、現在はそれが好連鎖となっている。価格競争を脱し、今年も価値あるものを世の中に送り込む」と語った。

ブランド戦略では、重点7ブランドとトクホ飲料に注力するが、特に「天然水」「ボス」「トクホ」に最注力する方針。中長期的なR&D・ブランドマーケティング・生産設備へ積極投資し、新規需要の創造を図る考えだ。

「天然水」ブランドは、これまでの取り組みを継続強化しつつ、スパークリングウォーターは商品特徴を伝えるためライフスタイルの提案を行う。また、春には天然水ブランドから新商品を投入する予定。「ボス」は主力5品を一斉リニューアルするほか、成長著しいボトル缶コーヒー市場に向け新商品の「プレミアムボスブラック」(300g、400g)を3月10日から発売する。トクホでは「黒烏龍茶」を3月17日からスタイリッシュな容器に変更してリニューアル(350mlPET)。炭酸飲料は世界に先駆け「レモンジーナ」(420mlPET、1.2LPET)を発売する。販売目標は100万箱。

なお、同社の自販機台数は14年末で前年並みの約49万台。今年の計画も同程度とみている。