2014年間の主要酒類出荷は0.3%の微減、RTD・ワインが落ち込みをカバー

各酒造団体の発表数字に本紙推計を合わせた、2014年1~12月の主要酒類の合計の出荷量は、概算で99.7%と僅かにマイナスとなった。輸入酒の一部を省略しており、また団体によっては速報値のため、概算になるが、全体の酒類消費量はほぼ横ばいで推移した。清酒・焼酎の落ち込みやビール類の微減のなかで、RTDの好調・ワインの微増が全体をカバーした。
清酒は速報値だが97.7%。2012年は震災後の応援消費もあり、16年ぶりのプラスの100.2%だったが、13年の96.2%に続いてマイナスとなった。高級酒は好調だが、7割強を占める普通酒の95.9%が響いた。
本格焼酎も速報値で99.1%。2012年は、5年ぶりのプラスの102.2%だったが、13年の98.3%に続いて、こちらも2年連続のマイナスとなった。甲類焼酎は98.0%で、5年連続のマイナス。ヘビーユーザーの高齢化、ハイボールやRTDへの流出が原因とみられる。
国産ウイスキーは3年連続のプラス。ハイボール人気とNHK連ドラが後押しした。一方、輸入物のスコッチ・バーボンは、97.1%と影響を受けた。輸入のラム・ジン・ウォッカのホワイトスピリッツも1ケタ台から2ケタ台の減少。