“縁起の良さ”“ハレの日”を年間通じて訴求-ヱビスブランド戦略

サッポロビールは9日に「2015年ヱビスブランド戦略説明会」を、ヱビスビール記念館で開催した。「ヱビスしか有しない“縁起の良さ”を特に訴求する」(同社)として、恵比寿様が2匹の鯛を持った金ヱビスのギフトセットを販売するほか、「祝・GW」など、年間15以上のテーマで店頭はじめ「ハレの日は、ヱビスの日」を訴える。「ヱビス計」は14年実績は100.3%、15年計画は103.7%。

時松浩取締役執行役員営業本部長(写真)は「2014年、ヱビスは前年実績を越えることができた。伝統とコクという、生まれた時からプレミアムという、揺らぐことない価値を、基礎を固めつつ前年を越えることができた。今年も基軸ブランドとして強化していく。クラフトビールという新しい流れもあり、それについては今後、発表することもあるが、まずはヱビスの価値をしっかりとつくっていく。近年はブランドを横に派生していく商品展開が多いが、やはり“金のヱビス”をしっかりと持ち上げていく、これが我々の使命だ」とあいさつした。

次に野瀬裕之ブランド戦略部長がまず2014年の市場について触れ「高価格市場は成長トレンドを維持している。12年を100とした場合、14年はビールカテゴリーは95%前後だが、高価格は125%前後に増えている。ヱビスブランドもビールカテゴリーを上回るトレンドになっている。一方、消費者の消費指数は、消費税増税の4月を底に、一旦は上昇したが、8月から再下降傾向にある。15年は円安・株高による企業の好業績と、3月の賃上げが鍵になるが、“良い物にはお金を使う・ハレの日には贅沢したい”というメリハリ消費は続く」と分析した。

(続きは本紙で)