11月の酒類課税は6.1%減、国産ウイスキーの二ケタ増は続く-国税庁

国税庁がまとめた2014年11月の酒類課税数量(国産酒=国税局分と輸入酒=関税局分の合計)は前年同期比6.1%減の71万6,108klとなった。3カ月ぶりの減少。増加したのはウイスキーのほか、発泡酒、スピリッツ類、ブランデーだけで、他は軒並みダウンで全体に低調だった。1~11月では0.7%減。
国産酒は11月5.1%減、1~11月で0.8%減。11月は快進撃を続けるウイスキーが22.4%増で、スピリッツ類7.9%増、発泡酒5.9%増、ブランデー3.4%増と元気だが、果実酒(7.4%減)が3カ月ぶりの減少、ビール(5.9%減)、和酒と元気なく、停滞した。1~11月計で、増加キープは、ウイスキー13.0%増、果実酒6.4%増、発泡酒3.2%増といったところで、他は2%前後の減少となっている。12月は選挙の影響で明るい材料に乏しく、前年クリアは難しい状況だ。
輸入酒は11月が15.6%減と落ち込んだが、1~11月では0.6%増。最大ボリュームの果実酒が1~11月で3.4%増と堅調だ。これとボリュームの多いリキュール(1~11月で3.5%増)が牽引する形だが、他の品目は数%の減少となっている。リキュールが11月(18.1%減)は凹んでいるだけに、12月も果実酒がどこまで引っ張れるかで、年間の増減が決まる。