2月の清酒出荷は0.7%増、吟醸13%増、純米5.8%増と牽引

日本酒造組合中央会がまとめた2月の清酒出荷数量は前年同期比0.7%増の4万3,042klとなった。ただ、前年2月は4.1%減で、次の3月は前年仮需(11.8%増)が大きかったことを考えると不安な出足だ。内訳は、吟醸酒(13.0%増)が昨年9月以来の二ケタ増、純米酒は1月(9.7%減)で落ち込んだが、2月(5.8%増)は盛り返した。ただ、本醸造酒(1.3%減)、一般酒(1.1%減)の落ち込みは常態化しており、構造問題をどう捉えるか。3月仮需、4月その反動と乗り越え、通常ベースに戻った時に数字の動きはどうなるか注視される。

主産地では、数字の凸凹に傾向がみられる。まず、前年悪くて今年盛り返したのは、京都(4.1%減→6.7%増)、秋田(3.6%減→9.5%増)、福島(9.0%減→2.1%増)。反対に前年が増加していたが今年減少したものに、千葉(17.1%増→9.8%減)、愛知(0.5%増→4.6%減)がある。前年も今年も減少したのは、兵庫(7.5%減→3.7%減)、新潟(0.5%減→3.5%減)、埼玉(5.0%減→6.1%減)で、前年も今年も増加したのは宮城(0.3%増→1.2%増)くらい。