2月の九州本格焼酎出荷は6.7%減、宮崎も19.2%減、3月まで仮需反動か

九州本格焼酎協議会がまとめた2月の九州7県における本格焼酎出荷数量(課税移出数量)は、合計で前年比6.7%減の3万1,293.5klとなった。前年(7.2%増)仮需の反動だろうが、中でも、その波を強く受けたのがここまで牽引してきた宮崎で、前年23.5%増から、今年は19.2%減まで落ち込んだ。1~2月計でも、全体が8.4%減となっており、3月は前年が単月で18.8%増、1~3月で19.1%増となっていることから、厳しい情勢が見込まれる。4月以降の動向を注視したい。

宮崎の減少は昨年11月以来で、新商品も出ているが、前年の数字の大きさと、現状で全体の重たい消費に引きずられた点とが指摘できる。前年2月は2ケタのプラスだった福岡、熊本は今年2月はその煽りで2ケタ減。前年3.0%増だった大分は今年2月は3.6%減。逆に鹿児島は前年が7.4%減で、今年2月はさらに1.1%減に沈んだ。ボリュームの大きい鹿児島の奮起がこの数年の焼酎業界の活性化に欠かせない条件だろう。

焼酎全般に話題喚起が必要であり、霧島酒造、薩摩酒造の白麹注力、濱田酒造グループの薩摩金山蔵の黄金麹など、麹にスポットをあてた商品にスポットも当たっている。こうした明るい話題をもっと積極的に展開し、消費に繋がればと願う。