3月のPOS価格、全般に2月よりもさらに「下げ」一色の展開に

全国のスーパーにおける3月の主な酒類のPOS平均価格(SKU単位)が明らかになった。月毎の動きをみると、「下げ」局面に入った2月からさらに「下げ」が加速した形になった。前月比はほぼ全面「下げ」の様相で、ここまで動いているとみられた「発泡酒」も全面下げに転じ、焼酎、清酒とも「▲」の目立つ展開となっている。

3月といえば仮需の真裏であり、前年比は反動を見越して、価格での訴求を強めたのか。ただ、前年比ではそれほど「▲」が目立つわけでもなく、新ジャンルを中心にビール系で散見される程度。仮需の裏で価格から動向を見極めにくいが、4月は催事需要と仮需反動の裏ということで、3月→4月での凸凹をどう終着させるかの見通しが価格にも左右することは想像できる。和酒など、需要が芳しくないカテゴリーでは特に、安易に価格訴求へいかず、消費喚起に繋がる販促を模索したい。