中間流通の前期決算、消費増税後の競争激化で収益バランス崩れる

2014年4月からの消費税引き上げと円安による原材料高騰が、大手卸の15年3月期の業績に影響している。「増税後に、業態を超えた小売業間の競争激化と、納価引下げ要請のための見積もり合わせがあった」(大手卸)。14年2、3月に買い置き需要が発生したことの裏に加えて、増税による買い控え、また原材料の高騰に伴うメーカー出荷価格の上昇、物流コストの上昇という3重苦、4重苦が襲っている。「食品中間流通全体として、収益バランスが崩れている」(同)状況だ。