4月の清酒出荷は17.7%増、吟醸20.6%増、1~4月全体は2.2%減

日本酒造組合中央会がまとめた4月の清酒出荷数量は前年同期比17.7%増の4万6,172klとなった。前年4月(16.5%減)が仮需の反動だったことを受けての数字で、全体は1~4月計で2.2%減で、プラスには届いていない。これからの巻き返しが期待される。
好調な吟醸酒は、今年4月は20.6%増で、前年8.5%増からさらに伸ばした。1~4月でも10.1%増。純米酒は前年4月(8.1%減)は落ち込んでいたものの、今年4月は16.4%増で、1~4月(1.9%増)ですでにプラスへ転じた。この2つは依然として堅調だが、本醸造酒、一般酒ともに1~4月で4.1%減。生酒や輸出が伸びているだけに、この2つの凹み具合が構造的な問題として依然残る。数量をいたずらに論じるよりも、いかに利を取れる商売をするか、商品開発をするか、メーカーとしての経営判断でいまが大切になる。