伊トスカーナ「ビービー グラーツ」オーナー迎え試飲セミナー開催-SWI

サントリーワインインターナショナルは19日、イタリア・トスカーナ州「テスタマッタ ディ ビービー グラーツ」よりオーナー兼醸造家のビービー・グラーツ氏(写真)を迎えたプレス向け試飲セミナーを東京・アクアヴィーノ広尾で開催した。

芸術家志望だったグラーツ氏がワイン造りに着手したのは2000年のこと。ファーストヴィンテージは2002年だが、「クレイジー ヘッド」を意味する「テスタマッタ」で一躍トスカーナの新星に躍り出た。グラーツ氏は成功の理由を、「オリジナリティと品質へのこだわりからだと思う」と分析する。

グラーツ氏のこだわりは、まずぶどう樹の樹齢にある。「若いぶどうはティーンエージャーのように筋力とエネルギーがあるが、私は奥深さと成熟の古いぶどう樹が好きだ。樹齢60年から80年のぶどうを使うと、デリケートな香りのワインになる」。

テロワールについても「自然や地形、気候や土壌だけでなく、人が手を加えること、経験と 

知見をワインに反映させてこそ、本当のテロワールだと思う」という持論を持つ。

「ぶどうの力を信じ、それぞれのヴィンテージをワインで表現したい」と、畑には手をかけず、肥料を与えることもない。しかし、畑は「直観」で選び、醸造でも「バリック発酵を試してみたら、セラーに並ぶバリックがかっこよかったから」、すべてバリック発酵とするなど、アプローチの方法にも芸術家肌が見え隠れする。「見た目」で採用したバリック発酵も、ステンレスより酸素がたくさん取り込めるので自生酵母が働き、アロマやミネラルが醸し出されるというメリットもある。

「ワインは、自分が望む理想を表現したものであってほしい」と言う考えから、印象的なエチケットも一晩かけて自分で描いたという。ワインショップに並ぶ自分のワインを見て、そのオリジナリティに満足したそうだ。「テスタマッタ」と言う名前も、「個性的でむこうみず、型にはまらず頑固な人」という意味が「ワインにも自身にも共通する」ことからきている。