1~6月の低アル飲料市場、前年比11%増の7,165万c/s-本紙推計

本紙が推計した1~6月の低アルコール飲料の出荷は、前年比11%増の7,165万c/s(250ml×24本換算、業務用含む、ハイボール缶含む)となった。上位4社は軒並みプラス。うち上位2社は2ケタ増。

サントリーはハイボール好調、「-196℃ストロングゼロ」の2ケタ増などが底上げした。「ストロングゼロ」は2015年の販売計画を当初の2,440万c/(前年比6%増)から2,600万c/s(同13%増)に上方修正している。

キリンビールは12%増。「本搾り」「ビターズ」が好調だった。2014年6月に発売した「ビターズ」は、今5月末までの約1年間で520万c/sを販売した。キリンの第2ブランド「本搾り」が昨年554万c/sだから、それと並び立つブランドになりそうだ。

宝酒造は6%増。「焼酎ハイボール」は13%増の399万c/s。「Canチューハイレギュラー」は8%減の100万c/s。6月に発売した大型新商品「ゼロ仕立て」がスタート好調で、これを含めた同社の「果汁スタンダード(直搾り・すりおろし含む)」は3%増の118万c/s。なお6月単月の「果汁スタンダード」は54%増の53万c/sだった。

なお、業務用でも家庭用でもハイボールが好調を持続しており、2ケタ増とみられる。サントリーは、15年のハイボール缶市場を前年比19%増の960万c/sと見込んでおり、順調に推移している。これに好調の業務用を合わせれば、3割に迫るプラスとみられる。