8月のビール4社は前年比98.7%、6~8月累計でも99.8%

本紙が調べた8月のビール4社のビール類販売実績は、前年比98.7%の3,845万c/sとなった。前年同月が全国的な悪天候と災害などで92.1%で「ハードルが低いので、100%は越えるとみていた」(メーカー)が、結果は微減となった。上中旬は猛暑となったが、清涼飲料、RTD・ハイボールに流れたとみられる。

営業日数は前年と同じ。旬ごとにみると上旬だけで97.0%、中旬だけで106.9%、下旬だけで91.1%と振り幅が大きかった。上旬は猛暑だったが、マイナスとなった。前月末の荷もたれも若干あったもよう。7月31日が出荷の大きい金曜日であり、金曜日が1日少ないことも影響している。中旬は、8月18日に各社の秋限定商品(「クリアアサヒ 秋の琥珀」「スーパードライ スペシャルパッケージ」「キリン秋味」「サントリー 円熟の秋」「サッポロ 秋の本熟」)が出揃い、大きく伸びた。下旬は、極端に気温が下がったことに加えて、昨年9月2日発売のゼロゼロ発泡酒の先出し出荷分の裏返しで大きくマイナスとなった。

1~8月累計では98.3%で、年間を通してプラスに転じるのは難しい状況となっている。