6月の酒類課税数量は7.8%増、1~6月も0.1%増に-国税庁

国税庁がまとめた6月の酒類課税数量(国産酒=国税局分と輸入酒=関税局分の合計)は前年同期比7.8%増の82万6,176klとなった。国産酒(9.0%増)がほぼ全品目で増加となり、全体を底上げした。ビール(4.0%増)、リキュール(10.6%増)といったボリュームゾーンに加え、発泡酒(28.2%増)、和酒も増加となっている。前年6月は全体が3.2%減で、国産酒は4.5%減。その裏とはいえ、ボリュームゾーンのビール類が牽引した。

1~6月は6月の大幅増を受けて、全体が0.1%増。国産酒も0.5%増と増加に転じた。1~6月みると、国産酒はウイスキー(20.3%増)、スピリッツ類(15.9%増)、発泡酒(12.6%増)の好調さが際立つ。甘味果実酒(63.2%増)も大幅増を続けている。ビールは0.9%減、リキュールは1.0%減。和酒は6月単月は1~4%増加したものの、1~6月では数%凹んでいる。

輸入酒は1~6月でも4.3%減。果実酒(0.7%増)は堅調だが、前年同期が2ケタ増だったことを考えると、今年は勢いがない。ウイスキー(15.9%増)が輸入でも増加基調。