8月の酒類課税数量は1.7%減、1~8月は0.3%減に-国税庁

国税庁がまとめた8月の酒類課税数量(国産酒=国税局分と輸入酒=関税局分の合計)は前年同期比1.7%減の73万9,842klとなった。7月(0.9%減)に続いて減少となった。最大ボリュームの国産ビール(3.3%増)は伸びたものの、2番目にボリュームの多い国産リキュール(5.6%減)、加えて国産発泡酒(12.1%減)などが減少したほか、和酒も減少し、全体を引き下げた。国産ウイスキー(28.0%増)は好調を続けている。
1~8月では、全体が0.3%減で、ビール(0.8%減)、リキュール(2.1%減)に和酒の減少などが大きいか。1~8月では発泡酒(5.1%増)は増加しているが、大型商品の投入などでビールに流れがいっており、秋冬の動向が注視される。1~8月で好調なのはウイスキー(22.2%増)、スピリッツ類(11.9%増)、果実酒(3.8%増)、甘味果実酒(28.6%増)といったあたりで、清酒(1.3%減)、乙類(単式蒸留)焼酎は2.1%減、甲類(連続式)焼酎は3.8%減と振るわず。
輸入は8月単月で3.2%減、1~8月では1.6%減。リキュール(1~8月で8.8%減)の減少が響いており、好調なのは果実酒(4.6%増)、ウイスキー(22.0%増)、甘味果実酒(15.3%増)といったところ。甲類は0.2%増と前年並みに落ち着いている。