11月のビール4社の出荷は1.1%減、ビールは4カ月連続のプラス

本紙が推計した11月のビール4社のビール類販売数量は、前年比98.9%の3,213万c/s(大瓶20本換算)となった。3カ月ぶりのマイナスだが、ビールは4カ月連続のプラスとなっている。各社、ビールのマーケティング強化を図っていることが奏功した。

営業日数は前年と変わらないが、10月30日が土曜日だったことの影響はややあったとみられる。上旬だけで95.3%、中旬だけで105.5%、下旬だけで95.9%。中旬にプラスになったのは、各社の新商品発売と、最後の20日が金曜日で出荷増になったため(昨年は木曜日)。

各社から発売された新商品で比較的ボリュームが大きいのはキリン「冬のどごし〈華やぐコク〉」(11月10日発売)、サッポロ「深み味わうヱビス」(同)、同「麦とホップ The gold コクの極み」(11月25日発売)など。12月1日発売のキリン「一番搾り 地元うまれシリーズ」の一斉時出荷分も入った。

12月は、ギフトが11月まではやや盛り上がりに欠けることと、昨年の年末の政策的な出荷の裏もあるが、年末年始に向けた限定商品投入もあることから100%に近いところにいくのでは、との見方もある。