地理的表示「日本酒」を指定、国内原料・国内製造の清酒保護、輸出促進へ

国税庁は25日、地理的表示(GI)として「日本酒」を指定した。これで「原料米に国内産米のみ使い、かつ、日本国内で製造された清酒のみが、“日本酒”を独占的に名乗ることができる」ようになった。11月末まで募集していたパブリックコメントには数件しか意見がなく、特段の反対意見も無かったとされる。
国税庁では、日本酒のブランド価値向上や輸出促進の観点から、国レベルでのGI指定を準備、今回の指定を受けて、▽外国産の米を使用
した清酒や日本以外で製造された清酒が国内市場に流通したとしても、「日本酒」とは表示できないため、消費者にとって区別が容易になる。▽海外に対して、「日本酒」が高品質で信頼できる日本の酒類であることをアピールできる。▽海外においても、GI「日本酒」が保護されるよう国際交渉を通じて各国に働きかけることにより、「日本酒」と日本以外で製造された清酒との差別化が図られ、「日本酒」のブランド価値向上を図ることができる–と効果を説明。