2015年間のプレミアムビール市場は4.5%減、ビールシェア0.6P低下

本紙が推計したビール4社計の2015年1~12月累計のプレミアムビール市場は、前年比95.5%の3,244万c/s(大瓶20本換算)となった。13年が約109%、14年が約114%だったとみられることから、落ち着いた格好だ。14年はビール市場で15.9%のシェアを占めたが、15年は15.3%に低下した。ビール類総市場では、0.8%から0.77%に低下したとみられる。

サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」は99.2%の1,756万c/sとなった。9月にスタンダードの大型商品「ザ・モルツ」を投入したことの影響があった。サッポロ「ヱビス計」は98.8%の952万c/sを販売した。

ビール4社計のノンアルコールビールテイスト飲料市場は、105.7%の1,738万c/sだったとみられる。今年も4社ともプラス計画を立てている(右表)。

ビール4社計の糖質オフ・プリン体ゼロなどの機能系ビール類市場は、110.5%の6,575万c/s。健康機能系ニーズの底堅さを示す1年となった。内訳はビール40万c/s(皆増)、発泡酒4,005万c/s(114.0%)、新ジャンル2,530万c/s(104.0%)。