2015年1~12月の主要酒類出荷は0.4%増、RTDとウイスキーが牽引

各酒造団体の発表数字と本紙推計を合わせた、2015年1~12月の主要酒類の合計の出荷量は、概算で834万kl、前年比100.4%とプラスに転じた。①団体によっては速報値である②主要でない輸入酒の一部を省略している③いわゆるクラフトビールは含んでいない–ことから概算になるが、低アルコール化の流れを背景に、全体の消費量はプラスに転じ始めていることが分かった。国産RTD110.4%、国産ウイスキー117.0%が絶好調で、この2つのカテゴリーが全体を底上げした。
アルコール度数の高い酒類の苦戦が目立つ。清酒は速報値だが98.2%。2012年は震災後の応援消費で、16年ぶりのプラスの100.2%だったが、13年の96.2%、14年の97.7%に続いてマイナスとなった。ただし、マイナス幅は年々縮小している他、吟醸酒が1割以上のプラス、純米酒が引き続きプラスということで、若年層が注目していることを反映している。