【輸入洋酒-銘柄別ランキング】

チリワイン「アルパカ」 2・5倍、100万?達成

ワイン、スパークリングワイン、ビールの通関数量上位10カ国は表のとおり。

ビールカテゴリーでは、数量で最大規模を誇る韓国産新ジャンルが軒並み数を落とした。一方、「ビール」でトップブランドの「ハイネケン」は微増。2位の「バドワイザー」は微減。前年最需要期に欠品して数を落とした「コロナ」は、26%増と大きく伸長した。

「カールスバーグ」も11%増で50万c/超規模に。数字は小さいが、クラフトビールで最大ブランドの「ブルームーン」も13%増。

伸長が続いたベルギービールは、トップブランド「ヒューガルデン」が前年並み、「シメイ」が6%増。

アジアビールはトップブランド「シンハー」が7%増。前年6月に輸入元が変わった2位「青島ビール」は、前年と比較すると7%増。今年は10万c/s超えも期待できそうだ。ほかに、インドネシア「ビンタン」27%増、ベトナム「333」13%増などが伸長した。

ワインは、「アルパカ」が昨年の2.5倍規模、100万c/s超を達成。輸入ワインで最大のブランドとなった。

輸入ワインブランドトップ2だったアメリカ産「フランジア」(国内瓶詰)、「カルロロッシ」は、共に前年を大きく割り込んだ。4位以下も「フロンテラ」「コノスル」「ラデラ・ヴェルデ」(国内瓶詰)と、チリ産が続き、上位10ブランド中5ブランドがチリワインだ。

スパークリングワインは、フランス「カフェ・ド・パリ」が微減ながらトップ。2位は7%増のスペイン「フレシネ」。3位イタリア「マルティーニ」は2割増と、前年に続き大きく拡大した。チリ産スパークリングは、トップの「バルディビエソ」が3%増、「サンライズ」が21%増。前年1割減となったメキシコ「サラビベ」も微増となった。

前年には多くのブランドで2ケタ増が見られたシャンパーニュだが、15年は微増にとどまった。トップブランドの多くが数字を公表していないが、「マム」「ペリエ・ジュエ」が共に2ケタ増となった模様。また、「ヴーヴクリコ」もほぼ1割増となったようだ。

昨年大きく拡大したウイスキーカテゴリーでは、62%の大幅増となった「ジムビーム」が2位と大きく差を開けて1位。2位「ジャックダニエル」は3%増。3位「バランタイン」は6%増で、今年は20万c/s超えが見込めそうだ。

上位ブランドの伸び率で注目されるのは「ジョニーウォーカー レッドラベル」の40%増。さらに、「同ブラック」も11%増となり、「ジョニーウォーカー」ブランド計では12万超で8位となる。

ハードリカーでは、ラムのトップブランド「バカルディ」が2年連続で前年割れ。ジンのトップ「ビーフィーター」は微減、ウォッカのトップ「スミノフ」は微増だった。テキーラのトップ「クエルボ」は、8%増と引き続き伸長している。

リキュールでは、前年158万c/sを記録した「ふんわり鏡月」が4割減となった。韓国焼酎も、上位2ブランドがともに5%減。

RTDは2ケタ増を続けてきた、「スミノフアイス」が微増にとどまった。また、「ジーマ」は7%減だった。